目が覚めた時はびっくりした
るぅとくんの膝の上だった
ほんのり赤く頬を染めて私に微笑んでくれた
ころちゃん…嫉妬してんの…?
嫉妬…嫉妬か…
言われてみれば嫉妬ってなにか分かんなくなる
るぅとくんの膝の上でそれを聞いた
そんなの…まるで…
ころちゃんが私を好きって言ってるようなもんじゃん…
そう考えると顔が赤くなるのが分かった
るぅとくんに顔を見られないようにキッチンに向かう
ころちゃんの声がキッチンから聞こえたから
そしてキッチンに着くと青い髪が揺れていたからその人に抱きついた
ぎゅっと手に力を込める
ころちゃんが…私のこと好き…?
だからキスしたの…?
考えれば考えるほど顔に熱が集まる
ころちゃんの背中に頭をグリグリする
無言で首を振る
やっと…やっと顔を上げてみた
ころちゃんの綺麗な顔が目に飛び込んでくる
もう…まただ…また…顔が熱い…!
次はころちゃんから逃げるように走った
そしてリビングに戻ると誰かいたからぎゅっと抱き着いた
そんなこと言ってるジェルくんを横目に背中を借りる
なんで…なんでころちゃんのこと考えるとこんなにもドキドキするの…?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。