私はドゥースさんと駅を出てから少し山道を歩いていた
最初はなにを話せばいいか分からなかったけれど、ドゥースさんは優しく声をかけてくれるからなんだか落ち着けた
そう言って指を指した方向を見ると
そこにはずっと夢見てきた、憧れていた学校があった
そうして大きな門の前まで着く
そういってドゥースさんは小走りに学校へと入っていった
声のするほうをむいても誰もいない
さっきのドキドキとはまた違うドキドキがした
その直後後ろから肩を叩かれた
ハッとして後ろを向くと
そこには私よりも少し背の高い
男の子が立っていた
その子はこちらを見て満面の笑みを浮かべた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。