無料スマホ夢小説ならプリ小説 byGMO

第5話

第5話 体育祭(2)
2
2022/05/20 07:00
玉入れが始まった。

開始の合図と共に皆玉を投げる。
夢咲あまね
皆がんばれー!!
あまねが応援席からぶんぶん手を振っている。


玉入れは3分間行われる。その間にとにかく玉を投げ入れる…いわゆる作業ゲーだ。


俺のクラスは2位だった。
まあ、悪くは無いだろう。
速水傑
…次の種目は…っと
夢咲あまね
次は選抜!
俺の呟きにあまねは元気よく答える。
夢咲あまね
私ね、最後で走るんだ〜
速水傑
ふーん、がんば
夢咲あまね
すぐるつめた〜…
あまねがそう言うと、他のクラスメイトがあまねを呼ぶ声がする。
夢咲あまね
じゃ!行ってくる!
速水傑
おー…
俺はつい日差しが暖かくてうとうとしてしまう。
……
…寝てしまっていた。
あまねはもう走ったのか…?
俺は必死に目を凝らしてあまねを目で探す。
あまねが走るの次じゃん。
なんて考えているうちにアンカーとしてあまねが走りだした。

なんというか…フォームがめちゃくちゃかっこいい。そしてやはり足が速い。

現にあまねは3着だったが1人追い越し、2着となっている。
これ、ワンチャ1位に追いつくんじゃねぇの


不意に誰かが呟く。
その一言でクラスメイト全員があまねを応援し始めた。
俺も……
速水傑
頑張れ……
速水傑
頑張れぇ!!あまねぇーっ!!!
俺は恥を捨ててあまねを大声で応援する。


今日くらいいいだろ。



…結果は2着。6組いる中での2着だし悪くは無いだろ。
夢咲あまね
いえーい!!
教室に戻ってからあまねは相変わらずでクラスメイト達とハイタッチをしている。
夢咲あまね
ほらすぐるも!
速水傑
い、いえーい…
俺もあまねとハイタッチをする。
夢咲あまね
私、ちゃんとアンカーで走ったよ!
あまねが得意げな顔をする。
速水傑
良かったな
夢咲あまね
ねぇねぇ!私、かっこよかった?
速水傑
…まぁまぁかな
こういう時に素直にかっこいいと言えないのが俺だ。
夢咲あまね
まじか…じゃあ鍛えたらかっこよく見えるかなぁ?
速水傑
え、えぇ…
夢咲あまね
ちょっと、引かないでよ!
あまねはそのままでもいいと思う。
…やっぱり言えない。照れくさいのか?
俺がそんな事を考えているとどこからか打ち上げの話が聞こえてくる。
あまねも打ち上げの事で話しているようだった。
夢咲あまね
…わ、わたし、うーん…
夢咲あまね
すぐるはどーする?
速水傑
…俺はいいから。あまね行ってきなよ
夢咲あまね
むっ…何その言い方ぁ!
夢咲あまね
すぐるも行こ?
速水傑
…断る
夢咲あまね
じゃあ私も行かないかなー
あまねはそう言うとくるっと後ろを振り返ってクラスメイトと話しだす。
そろそろ帰ろうかな。

既に荷物を詰め込んである鞄を持ち上げる。

学校の校門をくぐり抜けた時だった。
夢咲あまね
はーっ…ちょ!先帰んないで!待ってってば!
速水傑
は?あまね…打ち上げに行くんじゃ…
夢咲あまね
断ったよ、聞いて無かった?
速水傑
行かんかったんか…
夢咲あまね
まーね、ぼっちのすぐると帰ってやろうと思って
速水傑
……
俺が黙っているとあまねははてなな顔をして首を傾げてみせる。
速水傑
…今日、お疲れ様
夢咲あまね
……!
言った途端あまねの表情がぱっと明るくなり、あまねは口をぱくぱくさせ始めた。
速水傑
どしたよ…
夢咲あまね
あ、あ、ありがとう!!
夢咲あまね
ま、まさかすぐるがそんな事言うなんてね〜あはははっ
あまねは何故か暑くもないのに手でぱたぱたと顔を仰ぎ出した。
夢咲あまね
あー!おっ、思い出した!!きょ、今日用事あるんだったっけ!!さっ先帰るね!!
あまねはそう言うとダッシュで行ってしまった。
速水傑
……?