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第6話

第6話 なんでもない日
2
2022/05/20 07:39
昨日のあまねは一体何か悩み事でもあったのだろうか…?


なんてことを考えながら俺は教室に入る。相変わらずあまねは女子の輪に溶け込んでいた。

その様子を他所に俺は席に座って突っ伏した状態になる。
夢咲あまね
すっ、すぐりゅっ!
速水傑
…噛んだ
そう言ったあとで俺は顔を上げる。
夢咲あまね
あっ…えへへ
速水傑
…どっか具合悪い?
夢咲あまね
いいいいいや!!そんな事ないし!
夢咲あまね
というかなんで私が具合悪いの…
速水傑
なんか最近変じゃん
夢咲あまね
へっ…んな訳ない!
あまねはツンとそっぽを向く。
夢咲あまね
あのさ!ききききっ、今日のお昼休み、こっ校舎裏に来て!ここっ、来ないとはっ倒すから!
…脅し方が独特。
速水傑
はいはい
そんな事を考えながら返事をする。

昼休み前まで、俺は上の空だった。
告白されるのかとも考えたがここは現実世界だ。クラスに有り得ないほど性格も容姿もイケてるイケメンだって、ぱっちりとした二重の目のある胸のでかい美少女だっていない。ここは恋愛漫画でもないし、そういう系のラノベでもアニメでもない。

そんな事を延々と考えながら、気づくと俺は校舎裏にいた。
そこにはいつもの覇気は何処へやら、おどおどとしたあまねが立っていた。
夢咲あまね
あっ、のさ、私、幼なじみ相手にこんな気持ち抱くつもりなんて無かったんだよ?でもさ…
あまねの言葉が詰まる。
夢咲あまね
私!すぐるのことが好きなの!好きになっちゃったの!
速水傑
…今日はエイプリルフールじゃないぜ?
俺がそういうとあまねは後ろを向いて全力で走り出した。
夢咲あまね
ささっ、察しろ馬鹿ぁ!!!
速水傑
ちょ!待てって!!
俺は走るあまねを後ろから追いかける。でも流石選抜出場者、
速水傑
はっ、はえぇ〜…

俺は今現在、あまねを追いかけている。

俺はあまねに告白の答えを言わなければならない。

薄々気付いていたんだ。
あまねが俺のことが好きなように、俺だってあまねが好きだ。好きなんだ。

今まで素っ気ない態度をとったのは好きの裏返しなのかもしれない。

『お世辞にも可愛いとは言えない。』

こんなの、大嘘だ。
速水傑
あまねっ
俺はあまねの腕を掴む。
夢咲あまね
ちょっ、すぐるっ、離してっ!
あまねの目には涙が浮かんでいた。
速水傑
あまねが言ったんだ。俺も言わないとな
俺の言葉にあまねは動きを止めた。
今だ。

俺は口を開いてあまねに伝える。

     「俺もあまねのこと好きだよ」

そんな想いを込めながら。
速水傑
意気地無しのダメ男で良ければ、よろしくお願いします
俺は今までにない笑顔であまねを見つめた。