第13話

and DINO ❀
480
2020/08/03 08:58





春の風が生徒会室を吹き抜ける。





まどろみの中で、声がする。





でぃの
でぃの
………会長~
(なまえ)
あなた
スースー……
.









でぃの
でぃの
起きてください、生徒会長




この声は生徒会書記のちゃにくんだ。




私の後輩で、真面目くん。





でぃの
でぃの
もう……また生徒会室で寝てるんだから…




生徒会長の私はよく生徒会室で寝ている。




でもだいたい、ちゃにくんが声をかけてくるときは起きているのだ。







いわゆる、たぬき寝入りってやつ。




でぃの
でぃの
会長〜



ちゃにくんは私の髪の毛に指を通した。





でぃの
でぃの
さらさらだ
でぃの
でぃの
春の匂いがする




そう、私が寝てるとちゃにくんは私の髪の毛を触る。


私の長い髪に指を通して、



くるくるしたり、撫でたり。



でぃの
でぃの
あ、光に当てたら茶色になった!
でぃの
でぃの
きらきら〜




私はこうしている時間が大好きだ。





だからわざとたぬき寝入りなんかしている。








大好きなちゃにくんが私の髪の毛を触ると、



まるで髪の毛に神経が通ってるみたいになる。








そしてこの後がもっと楽しい時間。





(なまえ)
あなた
んぅ〜
(なまえ)
あなた
あれ?ちゃにくん
でぃの
でぃの
わあっ!? 会長、いつ起きたんですか!!
(なまえ)
あなた
でぃの
でぃの
ほんとに?





ほっぺを真っ赤にして上目遣いしてくるちゃにくん。





反則だ。



(なまえ)
あなた
ほんとはちゃにくんが髪の毛触ってる時から
でぃの
でぃの
かっ、会長……///
でぃの
でぃの
ごめんなさい//
(なまえ)
あなた
いいよㅎ
でぃの
でぃの
僕、会長のさらさらな髪好きなんです
(なまえ)
あなた
え?






ちゃにくんは真面目な顔をして、



私に向き直る。











でぃの
でぃの
髪の毛だけじゃなくて、全部
でぃの
でぃの
会長のこと、大好きです




ちゃにくんは私の髪の毛をいじりながら言った。





でぃの
でぃの
会長が寝てる時以外も……会長のこと触りたい
(なまえ)
あなた
その発言危ないぞ?ㅎ
でぃの
でぃの
ええ!そういう意味じゃないですよ!/////











私の気持ちは決まっていた。









(なまえ)
あなた
私も、もっとちゃにくんに触れていたい
(なまえ)
あなた
ちゃにくん……好き
でぃの
でぃの
会長………
でぃの
でぃの
そういう所、ずるいですっ……//





2人きりの生徒会室。




甘い恋が始まった。











┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

その頃、生徒会室の外では……

すんぐぁん
すんぐぁん
あの2人…できちゃってる感じ!?
うぉぬ
うぉぬ
副会長を差し置いてリア充になるとは……( ˙꒳​˙  )💢


他の生徒会メンバーに覗かれてましたとさ。






















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