「ち、ちゃうねん嫌やないし嬉しいけど」
「前、紫耀が寝れてへんってマネージャーから聞いてて今日休める日やのにって思ったら…」
本音を伝えると隣からはぁ〜とため息が聞こえてきて胸がドキッとした
なんのため息…?お節介とか思われてんのかな
「れーん…こっち見て」
下げてた顔を上げると、ちゅっと唇が触れた
「俺が自分より恋人を優先するタイプって知ってるでしょ?廉が困ってんのに休んでろとか無理でしょ笑」
「他の男じゃなくて俺をもっと頼ってよ」
「…それに1人で休むより廉がこのまま俺の家来て、一緒に寝てくれた方が元気でるし」
ニヤっと口角を上げる
「…明日も仕事やから手加減はせえよ」
了解〜っと呟くと紫耀はエンジンをかけ車を発進させる
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。