電話が切れた画面を見つめてると
「マネージャーさん?帰り大丈夫そうです?」
「…いや、メンバーからで迎え来るって」
「え、どうやって来るんですか雨なのに」
「あ、紫耀は車持ってるんで車で…」
ヤバい、うっかり言ってしまった
「えー平野さんですか!?凄いですね」
「プライベートで一緒のイメージ無かったんですけど仲良いいですね迎え来てくれるなんて」
「車って言っても、わざわざ雨の中ですよ」
確かに仕事終わりで雨の中迎えとか…
「そろそろラスト撮影しまーす」
もう、迎え来るんは決まってんやし考えないで集中せな
せめて早く終わらせて待たせないようにしないとな。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!