第37話

🥂
1,147
2021/05/05 11:00
有岡side























自分に多少呆れながらも入浴剤を開けると































大貴
あれ、この匂いどっかで…














何だろう、この安心する 心が落ち着く匂いは

























まるで誰かに 包まれている かのよう






















あぁ思い出せない






















それから入浴の間ずっと考えていたが






















何も答えが出せないままローズの香りに包まれているだけだった










































大貴
もう一体何だったんだよ!
 












思い出せない自分にだんだん腹が立ってきた























すると、

















大貴
お、山田
山田
お坊ちゃま
山田
ご入浴お疲れ様です
大貴
ありがと












山田は一礼するとすぐ去ってしまった



















その時山田から何か落ちてきた




















大貴
おーい山田落とし物!












ダメだ 行ってしまった

























ハンカチ、か





















すると香りが漂ってくる



















大貴
あれ?この匂い、、
















この落ち着く匂い さっきも嗅いだような…























大貴
まさかっ!?









入浴剤。あの時渡してくれたハンカチ。






















今、ようやく答えが導き出せた



















そうかあの匂いの正体は山田だったのか






























俺はしばらくの間その場で立ち止まってしまっていた




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