第16話

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2020/03/12 06:41
俺は、無事退院した。
みんな
退院おめでとう🎉
洋一
洋一
心配かけてすまんな
哲
そうだよ、ビックリさせるなよ
秋人
秋人
メインボーカルいなくなったらライブできやんやろ?
洋一
洋一
みんな😭
健
ほらへら、泣かない泣かない。イケメンが崩れちゃうよ?
洋一
洋一
なんで、こんなに優しいんやろ
なんで、こんなに、温かいんやろ・・・・
みんなの優しさが胸に染み込んでゆく。
そして、俺の歌への情熱を、もっともっと高めてくれる・・・・
そんな仲間に出会えて、俺は幸せや。
ハル
ハル
で?洋一。あれから果林と仲直りはしたんか?
洋一
洋一
あいつさ、忙しいみたいで会ってへんのや
果林の友達2
そういえば果林、いいの?洋一君たちのところにいかなくて
果林
果林
だって、邪魔しちゃ悪いでしょ?
忙しい・・・
というよりあいつはあれから俺のことを避けとるみたいや・・・・
俺がまだ、うまく答えを出せていないから
ハル
ハル
あ~💢じれったい
洋一
洋一
えっ?
健
聞いてくれよ!
チケット完売だぜ😁✌️
秋人
秋人
やるやん、健!さすがやな。
ハル
ハル
で?洋一、おまえはどうなん?
洋一
洋一
いや、俺は・・・・・
ハル
ハル
まだ、果林に渡せてないんやろ?
洋一
洋一
あ、あの・・・・
俺はやっと、ハルに話す気になった。
ハル
ハル
ふーん😒告白されたんや。

道理でふたりとも挙動不審なわけだ。
洋一
洋一
ハルにずっと相談したかったんやけど・・・・
ハル
ハル
洋一は、何を迷っているんや
果林のこと、好きなんやろ?
洋一
洋一
いや、いきなり好きと言うから、俺もどうすればええかわからんくて・・・・・💦💦💦
ハル
ハル
簡単やん。お前の気持ち、話すだけや
洋一
洋一
話すだけって💦えっ?お前、知ってたんか?
ハル
ハル
っていうか、分かりやすすぎというか。お前ら近くにいすぎて気付かなすぎやわ。
洋一
洋一
こないだから、俺、避けられててさ・・・・
やっぱり、お前のこと・・・
ハル
ハル
お前はすぐそうやって、俺に・・・
洋一
洋一
だって、果林はずっとお前が好きやったやん
今でも・・・・
ハル
ハル
今でも、たぶん・・・きっと・・・・
そういうのは、返事聞いてから言うてくれやんかな
洋一
洋一
だって、不安なんや
ハル
ハル
不安なのは彼女めた一緒やな
きっと・・・
勢いで好きと言うてしもたわけやし、好きって言うたお前は答えようとしやんし・・
まぁ、逆にお前がそんな態度でおるから嫌われたんやないかと思うわな
洋一
洋一
嫌うわけないやん。
どうしたらええかわからんだけや
ハル
ハル
だから、彼女もどうしてええかわからんのやろ?
洋一
洋一
俺は・・・・
ハル
ハル
はい、ストップ。その先は、ちゃんと彼女の顔を見て、いうように!
洋一
洋一
ハルは・・・ハルは果林のことを本気で考えたか?
ハル
ハル
あぁ、もちろん考えたけど・・・
洋一
洋一
けど?
ハル
ハル
・・俺は、留学する前に、こう答えた。《君のことは、決して嫌いやない。ええ友達としてこれからも、付き合っていきたい。俺には、心に決めた人がいるから》
ってね
洋一
洋一
えっ?
ハル
ハル
おまえさ、なにかと俺と果林を、くっつけようとしとったみたいやけど。気持ちがないのに無理して付き合ったってうまくいかへんし、嬉しくもないやろ?
お前が、違うクラスの女の子に告白されて断ったのと同じや
洋一
洋一
・・・
なんで知ってるんや
ハル
ハル
まぁ、それはさておき、お前は自分の気持ちを伝えろ。
それだけや。
女に言わせたままじゃ、あかんやろ?伝えれば彼女もきっと答えるから
洋一
洋一
・・・わかったわ
ハル
ハル
よし、素直でよろしい
洋一
洋一
俺は彼女以外好きにはならへん
ハル
ハル
おー!そのいきや!
ハル
ハル
俺も、心に決めた人がいる。俺を救ってくれた命の恩人。
ずっと支えてくれたからな
洋一
洋一
静香さん?
ハル
ハル
お前も、頑張れよ!ええチャンスやないか!
まぁ、とりあえずもう一度向き合うべきやな
そう言って笑ってくれるハル。
洋一
洋一
ハル・・・
ハル
ハル
なんや
洋一
洋一
その・・・なんというか・・・
おおきに!
ハル
ハル
なんやあらたまって・・・
変なやつやな
洋一
洋一
俺、頑張るわ!
ハル
ハル
おー!そのいきそのいき!
さぁ!練習、始めようぜ!
俺は改めてこいつと友達で良かったと思った。
ハルにあるものが俺にはなくて・・・・・

俺はずっと追い付けないんや。
俺は、ハルを追い越せやん・・・・・
ハル
ハル
洋一!歌や!歌!
洋一
洋一
🎶🎵🎶🎵🎵🎶
ハル
ハル
おいっ!ちゃうやろ!
洋一
洋一
・・・すまん。ハルにみとれてしもた
健
あはは
わかるわかる。ハルは確かに美形だ
秋人
秋人
お前らそんな趣味か?
哲
ドンマイ!もう一回行こうぜ!
俺たちは、練習を続けた。
洋一
洋一
あー忙しい忙しい
ハル
ハル
洋一!
洋一
洋一
えっ?
ハル
ハル
えっ?、やないわ!
チケット、渡したんか?果林に
洋一
洋一
そ、それが・・・・
ハル
ハル
全く、ほんまじれったいやつらやな
洋一
洋一
頼む🙏ハル!渡しといてくれやんか?
ハル
ハル
どうしようかなぁ~
洋一
洋一
俺さ、他にも来てほしい人がおるねん!
ハル
ハル
果林に1番に来てほしいんやないの?😒
洋一
洋一
と、とにかく頼んだわ!
ハル
ハル
しゃあないなぁ~
この借りは高いで?
洋一
洋一
サンキュー
ハル
ハル
あー!洋一・・・
洋一
洋一
ん?
ハル
ハル
お前の旧姓がなんで「春野」って知っとったか、教えたるわ
洋一
洋一
えっ?いまさら?
ハル
ハル
その事を知ってたんは果林や
果林は、小さい頃のお前を知っていたんや。

・・・というか、俺もな
洋一
洋一
???
理解ができやん
ハル
ハル
(まだわ気づかんのかこいつ)
洋一
洋一
あ~!
ハル
ハル
えっ?
↑いきなりでびっくりするハル
洋一
洋一
そうか、そういうことやったんか
ハル
ハル
やっと思い出せたんやな?
ほんま世話やけるわ
だから、チケット・・・

洋一
洋一
チケットのことは頼んだわ!
ほな!
そう言って颯爽といなくなってしまった
ハル
ハル
なんや、あいつ
そう言ってハルは、果林の家に行ってくれて・・・
果林
果林
ハルくん!いらっしゃい
ハル
ハル
この前は、美味しい紅茶おおきに!
静香も、喜んでたわ
果林
果林
喉にいいらしくて、うちの母親も使っているから、ぜひ、ハルくんにもって思って・・・・
ハル
ハル
洋一にも、渡したか?
果林
果林
えっ?
ハル
ハル
なーんや、二人して同じ反応して。
あれからおうてないんか
果林
果林
う・・・ん
ハル
ハル
同じ大学におるのに何やっとんのや
果林
果林
・・・・・・
ハル
ハル
まぁ、ええわ。これは、《愛しの洋一》から、ラブレター😍💌✨
果林
果林
えっ?😵💓
ハル
ハル
あはは、ごめんな。
あいつの方が良かったんやろ?
まぁ、うそでもないから
果林
果林
あ~、これ
ハル
ハル
ったくあいつ、照れ屋でさ~
自分で渡せって言うたんやけど・・・
恥ずかしいらしくてな
果林
果林
・・・・(///∇///)
ハル
ハル
あははは。
なんや二人して赤くなってしもて
果林
果林
わたし・・・・
ハル
ハル
あいつの歌、聞いたってな。
果林のために歌うって張り切っとるから
果林
果林
うん、ありがとう、ハルくん
秋人
秋人
どう?洋一、親父さん文化祭来てくれるって?
洋一
洋一
健・・・
秋人・・・・
洋一
洋一
おかんは喜んで受け取ってくれたわ。けど、親父はわからん。手紙出しといた
秋人
秋人
そっか、きてくれるといいな
ハル
ハル
・・・・
洋一、お前がよく東京にきととたんは、
おとんとおかんのケンカを、
みていたくなかったから。
一人になれるあの公園で歌を歌って忘れたかったから。
そんなときに果林に出会った。
でも、彼は母親の旧姓を、名乗ってどくりつするときをまっとった。
母親が再婚して幸せになったら安心できたし、自分が辛い目に遭っているのに、他人の悲しみを慰めようとしていた。

果林は、そんなお前に惚れたんや。
そんなお前がずっと好きやったんや。

明日は、お前のほんまの気持ちを伝えるときや!

大学生活最後の文化祭や!
頑張ろうぜ!

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