文化祭当日
洋一は、行ってしまった
と、
ゆっくり、ゆっくり、思い出していた。
この、四年間を・・・・
そして、俺は一人、アカペラで歌おうとしていた
かりんは気づかれないよいにその場を去った。
果林の声が聞こえた気がした
果林に会えなかった1週間が、
たった1週間なのに、
長く感じるなんて・・・・
でも・・・
おとんにチケットは、送った。
だけど、仕事で行けないと返事が来たんや。
「お前の夢だからしっかりしなさい」と、メッセージも、添えて・・・・
そしてそこには、もうひとつ驚くべきことがかかれていたんや
ここまで焦るハルを見たことがないんやけど・・・・・
笑ってごまかすしかなかった。
それは、
俺のおとんと、ハルのおかんが再婚したらしいんや。
あのときのことは、忘れない・・・
はじめての歓声・・・・
はじめてのライヴ・・・・
俺は、忘れない・・・・
健、秋人、哲さん・・・ハル
そして、果林・・・
おれは、ステージから、みんなを見た
そして、客席では・・・
ライヴは、盛り上がり、最高のライヴになった!
思わず返事してしもた
それだけいうと、なぜか果林に背を向けてしもて・・・
一人ドキドキしていた。
俺は小さい声で言った・・・
俺は、やっと果林の方を向いた。
俺がが何を言おうとしたときに、果林からキスされた
オレと果林は、気持ちを確かめ合うように、もう一度キスをした。
俺は、果林のてを握りながら、決意していたことを言おうと思っていた。
彼女しかいないから。
彼女しか、考えられないから・・・
俺は、あのときと同じく・・・
1輪の花を、果林に差し向けた。
オレと果林の人生の始まりだった。
果林は、オレとハルに抱きついてきた。
オレと果林は、予定通り卒業後に、結婚して、1年後、子供が生まれた。
俺たちの物語は、これで終わらなかった。
やがて訪れる別れがすぐそこにあるなんて・・・・・・
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!