第17話

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2020/04/08 08:32
文化祭当日

健
あー!めっちゃ緊張してきた
洋一
洋一
俺も、めっちゃドキドキしとるねん
秋人
秋人
ライブでいつもしてるやん
哲
ところで、果林ちゃん、ライブくるの?
ハル
ハル
チケットは、渡したで?
洋一
洋一
どうかな・・・
ハル
ハル
まぁ、あとは当人の気持ち次第やな
洋一
洋一
よけい緊張してきたわ!
ちょっと屋上にでもいって空気吸ってくる
秋人
秋人
っておい!もう、30分前だぞ?
洋一
洋一
すぐ、戻る
洋一は、行ってしまった
と、
果林
果林
こんにちは
秋人
秋人
噂をすれば!
いらっしゃい、果林ちゃん
果林
果林
あれ?洋一は?
健
洋一ってばね、緊張してるみたいで・・・
なにせ、初ライブですから
果林
果林
お招きありがとうございます
哲
どういたしまして
ゆっくり、ゆっくり、思い出していた。
この、四年間を・・・・
そして、俺は一人、アカペラで歌おうとしていた
果林
果林
・・・!?
洋一
洋一
🎵🎶
・・・えっ?
果林
果林
・・・・
かりんは気づかれないよいにその場を去った。
洋一
洋一
気のせいか?誰かおった気がする・・・
果林
果林
頑張れ!洋一
洋一
洋一
・・・・
果林
果林
頑張れ!
洋一
洋一
えっ?
果林の声が聞こえた気がした
果林
果林
洋一の歌、好きだよ
洋一
洋一
こんなに長く感じるなんて・・・・
健
おー!戻ってきた!
果林に会えなかった1週間が、
たった1週間なのに、
長く感じるなんて・・・・
秋人
秋人
どう?精神統一うまくいったか?
洋一
洋一
うまくいったで?
でも・・・
ハル
ハル
おー?こいつさっきと顔つき違うやん
洋一
洋一
(彼女の声が聞こえたから・・
「頑張れ」って声が・・・・)
哲
そうや。洋一、親父さん来てくれやんのか?
洋一
洋一
ハル、驚くなよ?
ハル
ハル
はぁ?
静香
静香
果林さん、こっちよ
果林
果林
静香さん・・・
ハル
ハル
へっ?
洋一
洋一
あれ?やっぱり、まずかったか?
おとんにチケットは、送った。
だけど、仕事で行けないと返事が来たんや。

「お前の夢だからしっかりしなさい」と、メッセージも、添えて・・・・
そしてそこには、もうひとつ驚くべきことがかかれていたんや
ハル
ハル
ほんまのことなんか?
でたらめとか、うそとかやないやろうな?
ここまで焦るハルを見たことがないんやけど・・・・・
洋一
洋一
あはははは
笑ってごまかすしかなかった。

それは、

俺のおとんと、ハルのおかんが再婚したらしいんや。
ハル
ハル
ほんまに、ほんまか?
秋人
秋人
落ち着けよ、ハル。
ハル
ハル
落ち着いてられるかよ!しかも、本番5分前に!!!
洋一
洋一
これで、俺とお前は義理兄弟ってわけや。
ハル
ハル
あっ・・・
洋一
洋一
誕生日が、同じやで、双子か?
健
あははは!すげー!
洋一
洋一
お前はもう、一人やないで?俺がおるからな
まぁわ似てへんけど、これからもよろしくな!
ハル
ハル
・・・
洋一
洋一
お前はもう一人やない・・・
って、はじめからひとりやないやんか。
こんなにええ仲間がおるんやしさ!
ハル
ハル
・・・・😭😭😭😭😭
健
あゎや!洋一がハルを泣かせたー
洋一
洋一
えっ?ごめん、ハル・・・
ハル
ハル
な、泣いてへんから!
生徒
みなさーん!本番でーす
哲
よっしゃ!盛り上がろうぜ!
ハル
ハル
おー!
洋一
洋一
・・・・
あのときのことは、忘れない・・・
はじめての歓声・・・・
はじめてのライヴ・・・・
生徒たち
わぁ~~
俺は、忘れない・・・・
ハル
ハル
新メンバーの洋一です!
健、秋人、哲さん・・・ハル

そして、果林・・・
おれは、ステージから、みんなを見た
洋一
洋一
俺は、あることがきっかけでこのバンドに入れてもらいました。
生徒たち
わぁーパチパチ👏
洋一
洋一
ついさっき、兄弟になってしまったハルにスカウトされました
生徒たち
あはははは
洋一
洋一
最初は戸惑ったけど、いまは良かったと思ってる・・・・
ハル、おおきに!
ハル
ハル
😁✌️
洋一
洋一
そして、健、秋人、哲さん・・・・
俺を拒まず受け入れてくれてありがとう
秋人
秋人
いいってことよ!
哲
そんなの当たり前だろ?
健
君は、僕らにとって、必要だから。
そして、客席では・・・
静香
静香
こんな日が、来るなんてね・・・・
果林
果林
・・・・・・
洋一
洋一
今日は、大切な人のために歌います
生徒たち
大切な人~?
もしかして、彼女ですかー?
洋一
洋一
同じ大学で、いつも、俺の歌を、俺たちの歌を聞いてくれてた人・・・・
果林の友達1
ねぇ、果林のことだよ
果林の友達2
絶対そうだ!やるじゃん!果林
果林の友達1
やったね!果林
果林
果林
・・・・・
生徒たち
わぁ~
洋一
洋一
聞いてください・・・・・
ハル
ハル
なーんや、カッコつけて😁
洋一
洋一
しゃ、しゃーないやろ?
健
それじゃあ!行くぜ!
洋一
洋一
🎶🎵🎵🎶🎵🎶🎵🎵🎶
健
🎵🎶🎵🎵🎵
ハル
ハル
🎵🎶🎶🎶🎶🎶
果林
果林
・・・・・・・
静香
静香
・・・・・
ライヴは、盛り上がり、最高のライヴになった!
健
あー!楽しかったぁ~
秋人
秋人
よし!文化祭見に行こうぜ!
健
洋一、果林ちゃん来てたね
洋一
洋一
う、うん
ハル
ハル
洋一、お客さんやで?
洋一
洋一
えっ?
果林
果林
・・・・・
秋人
秋人
俺たち先いってるから!
健
頑張れよぉー
洋一
洋一
えー!まってや~
果林
果林
洋一!
洋一
洋一
は、はい
思わず返事してしもた
果林
果林
お疲れ様!
洋一
洋一
ど、どうも
それだけいうと、なぜか果林に背を向けてしもて・・・
一人ドキドキしていた。
果林
果林
もう!洋一ってば!
こっち向きなさいよ
洋一
洋一
・・・もう、ずっと会ってなかった・・・・
俺は小さい声で言った・・・
果林
果林
洋一?なに?
聞こえない・・・
洋一
洋一
果林!俺は・・・
好きやねん!果林!
たぶん、初めて会うたときから・・・・
俺は、やっと果林の方を向いた。
果林
果林
私もよ?洋一・・・
洋一
洋一
そ、それからな?オレ・・・・
俺がが何を言おうとしたときに、果林からキスされた
洋一
洋一
えっ?
果林
果林
会いたかったよ、洋一・・・
洋一
洋一
オレもや・・・・
果林
果林
大好きだよ
オレと果林は、気持ちを確かめ合うように、もう一度キスをした。
俺は、果林のてを握りながら、決意していたことを言おうと思っていた。
彼女しかいないから。
彼女しか、考えられないから・・・
洋一
洋一
大学卒業したら、
オレと結婚しよう
というかしてください
俺は、あのときと同じく・・・
1輪の花を、果林に差し向けた。
果林
果林
・・・・
健
やったぁ
洋一
洋一
あっ!お前らいたのかよ
秋人
秋人
果林ちゃん、返事は?
洋一
洋一
ドキドキ
果林
果林
いいよ。
こんな私でよかったら・・・
洋一
洋一
ほ、ほんまに?
果林
果林
はい。
よろしくお願いします
オレと果林の人生の始まりだった。
ハル
ハル
卒業おめでとう!洋一
洋一
洋一
ハルもおめでとう!
果林
果林
二人ともズルい!二人だけで祝うなんて!私も入れなさいよ
洋一
洋一
果林も、卒業おめでとう
果林
果林
うふふ!二人ともおめでとう!
果林は、オレとハルに抱きついてきた。
秋人
秋人
なんや、元気なやつらやなぁ~
健
あはは
ハル
ハル
お前ら春には結婚やなぁー
ってか、もう春やけどな
洋一
洋一
そういうハルは、静香さんとは?
ハル
ハル
俺たちは、来年の春やな。お前らが先やわ
オレと果林は、予定通り卒業後に、結婚して、1年後、子供が生まれた。
静香
静香
元気な男の子よ。
よかったわね
果林
果林
あなたの名前は、゛利音゛よ
洋一
洋一
・・・・
俺たちの物語は、これで終わらなかった。
やがて訪れる別れがすぐそこにあるなんて・・・・・・

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