私が高校に入ってから仲良くなった友達が
宮野朱里(みやの あかり)。
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「え!?一目惚れ…!?!?!?」
目を丸くして驚く朱里ちゃん。
「声でかいよ!朱里ちゃん…!」
「ごめんごめん…びっくりしちゃって、、
で。?その人はなんて名前なの??私知ってる?」
と、グイグイと質問してくる朱里ちゃん。
でも…
わたし…
あの人の名前しらない…
顔は思い浮かぶけど、、
あの高身長イケメンで優しい陽だまりのような彼の顔を忘れるわけない…でも
名前をしらない、、
「あ…その…ごめん。名前が、分からないの…」
と、呟いた時…
他のクラスの男の子が急に私たちの(1-A)組に入ってきた。
…っ!!!!//////
「あ、あの人だ…」
「え!?あの人ってさっきひまりがいってた一目惚れしたひと…?」
「そう。。」
なんで…?さっきまでの穏やかに高鳴る胸が今は
ドクッドクッと激しく鳴ってる。
顔が熱くなってるのがわかる。
もちろん向こうはそんなこと気にもとめてない。
ただ貸してほしい教科書を友達に借りきただけだ。
それでもまだ胸の鼓動は鳴り止まないまま…
「ねえねえ?ひまり…?」
「…え!…あ!ごめん…。」
「あのさあの人の名前
桜木晃太。
っていうんだよ」
「桜木…晃太…。
うん…覚えておこう…
って、なんで朱里ちゃん知ってるの!?」
「私、あの人と同じ塾だったの…!」
「え、ええ!?そうだったの…?!」
それも衝撃だったけど
その後の朱里ちゃんの言葉がもっと衝撃すぎて…
「あ、あとそれとね…」
「うん。」
「あの人…
彼女いるよ。」
「え…?」
(もう…失恋した…??…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!