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第13話

さーてぃーん
12月25日。雪。







ホワイトクリスマスだ。
桜島 夏樹
[雪だぁぁぁぁぁ!]
夏樹はそう言いながら雪の上を走り回る。
西風 柚希
[子供かよ。]
桜島 夏樹
[ち、違います!]
すると、近くにあった木から夏樹の頭に雪が降る。

ぼふん、と音がした。
桜島 夏樹
?!!??!?
夏樹は驚いて、その場から凄い勢いで逃げた。

──────あ、駄目だ。
西風 柚希
ははははっ!
西風 柚希
驚きすぎ。
僕は、お腹を抱えて笑った。

すると、夏樹は目を丸くして僕を見ていた。
西風 柚希
桜島 夏樹
『笑った!!』
....へ?
桜島 夏樹
『私の前で初めて笑った!!』
桜島 夏樹
『柚希が笑った!!』
夏樹はその言葉を見せながらぴょんぴょん跳ねた。
桜島 夏樹
『柚希が笑ったー!』
本当に、嬉しそうだった。
西風 柚希
『そんなに喜ぶ?』
桜島 夏樹
『うん!』
夏樹は無邪気な顔で笑う。


それを見て、思う。

「夏樹に会って、変わったな。」



僕は夏樹に会ってから、色んな所へ行ったり
色んな話をした。


世界が、一瞬にして変わったのだ。


あの日の屋上で、夏樹と会ってから─────
西風 柚希
『だったら、僕を笑わせるくらい
面白いことしたら良いよ。』
桜島 夏樹
『えー、難しいなぁ。』
夏樹は難しい顔をする。


ねぇ、夏樹。

そんな考えなくても、大丈夫だよ。


だって...
西風 柚希
『もう、沢山笑えるよ。』
気付いたから。

どうやって笑えばいいか。


分かったから。

“笑う”とは何か。
桜島 夏樹
『ふふっ、それは良かった。』
夏樹は微笑んだ。



────久しぶりに、僕も微笑んだ。