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第12話

とぅえるぶ
11月13日。雨。







文化祭、最終日だ。
生徒
文化祭雨って運ないよな~
俺たち。
生徒
うんうん。しかも全日だよ。
生徒
あー!せめて後夜祭では
晴れてほしーい!
生徒
ね!花火中止とかはやだなー。
花火、やるんだ。
桜島 夏樹
『ねぇ!聞いてる?』
突然、目の前にメモを出されたので
肩がビクッと動く。
西風 柚希
『そこは「聞いてる」じゃなくて
「見てる」でしょ。』
驚いたことを隠す為に、何でもなかった風に
あしらう。
桜島 夏樹
『そ、そこは気にしない!』
気にしないんだ...
桜島 夏樹
『あ!そういえば!』
西風 柚希
ん?
桜島 夏樹
『午前中の柚希がやってた劇、
凄かったね!』
西風 柚希
『そりゃどうも。』
桜島 夏樹
『でも、観客が少し残念
がってたよー?』
え?残念?
桜島 夏樹
『代理役者じゃなかったーって。』
確かに、今日は全員そろっていたので、代理役者は
いなかった。
西風 柚希
『何で代理役者が良かったんだ?』
桜島 夏樹
[いや、だって、この顔だよ!?]
夏樹はそう伝えて、僕の頬に両手を添えた。
西風 柚希
...?
桜島 夏樹
[え、柚希、代理役者だったよね?]
西風 柚希
[そ、そうだよ?]
桜島 夏樹
『昨日と比べて今日、観客
多かったでしょ?』
確かに、昨日の二倍はいたかもしれない。

僕はこくりと頷いた。
桜島 夏樹
『その人たち、全員柚希目当て。』
.....は?
桜島 夏樹
『ネットとかで凄く評判だったよ?』
桜島 夏樹
『“文化祭の劇に天才美青年現る”
ってね。』
てんさいびせいねん...?
西風 柚希
[人違いじゃ...]
桜島 夏樹
[人違いじゃないよ。]
桜島 夏樹
『てか、イケメンだって自覚無い
とか可愛い過ぎだし。』
それ、昨日も言われたような...
桜島 夏樹
『陰で凄い人気を集めている
柚希くんは実は天然でした~って
言うつもり?もしかして。』
夏樹はにやりと笑う。
西風 柚希
『え、天然?』
西風 柚希
『というか、陰でって...』
桜島 夏樹
[あー!はいはい。分かりました!]
桜島 夏樹
[柚希は完全なる純粋くんです!]
じ、純粋くん...?
桜島 夏樹
『ま、とりあえずお店回ろ?』
夏樹はその言葉を見せると、歩き出した。


少し、夏樹の雰囲気がいつもと違う。

夏樹のクラスは、甘味処をやっている為、夏樹は
和服姿にエプロンだった。

いつもの短い髪は、横で小さなおだんごになって
いる。

それに加えて、和服によく似合うピンもしている。


まあ、一言で言うと

「可愛い和服美人」だ。


どちらかって言うと、夏樹は美人っていうよりも
可愛いの方が合っている。
西風 柚希
『可愛いね。和服。』
メモを夏樹に見せる。
桜島 夏樹
...
夏樹は目を丸くしていた。
西風 柚希
[夏樹...?]
桜島 夏樹
[え、やばい。]
え?
桜島 夏樹
[柚希の破壊力やばい。]
桜島 夏樹
[普段可愛いとか言わない人に
言われるとめっちゃ嬉しい。]
西風 柚希
[そ、そう?]
桜島 夏樹
[うん。やばい。]
夏樹にそう思われると、なんだか恥ずかしくなって
きた。
西風 柚希
『い、今の取り消し!』
桜島 夏樹
『え、やだ。』
西風 柚希
『取り消し!』
桜島 夏樹
『可愛いんでしょ?』
夏樹はにやりと笑う。
西風 柚希
『ま、まあ、可愛いんだけど...』
僕の顔、絶対に赤い。
桜島 夏樹
『いやー。柚希ってツンデレ
だよねー。』
桜島 夏樹
『純粋天然イケメン天才ツンデレ
って、なんか、もう、最強じゃん。』
西風 柚希
『長いよ。』
桜島 夏樹
『あ、純粋天然イケメン天才
塩ツンデレだったね。』
西風 柚希
『なんか増えた。』


















まあ、そんなこんなで、夏樹と文化祭を堪能した。