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第11話

いれぶん
11月11日。雨。






文化祭、二日目だ。
クラスメイト
えっ!?
クラスメイト
それ、やばくない!?
クラスメイト
でも、昨日は途中から西風くんが
やってたし...
え、僕...
クラスメイト
一夫役いないと成り立たないじゃん。
クラスメイト
代わりになる人いないかなー。
クラスメイト
俺、台詞覚えてねぇ。
クラスメイト
台詞覚えてて演技上手くて
手が空いてるイケメン...
クラスメイト
...
クラスメイト全員が僕を見る。

...嫌な予感。
クラスメイト
西風くん!一夫役、やってくれない?
クラスメイト
熱で休んじゃって...
クラスメイト
だから.....ね!
いや、「ね!」って何だよ。
西風 柚希
え、無理。
クラスメイト
お願い!
クラスメイトは、時期の顔の前で両手を合わせた。
クラスメイト
西風くん、台詞覚えてたし演技
上手いし、手は空いてないけど
ナレーションは埋め合わせできるし...
クラスメイト
それに...
クラスメイト
美形!
西風 柚希
童顔の間違い。
クラスメイト
いや、自覚無しとか可愛すぎかよ。
クラスメイト
って、そうじゃなくて!
クラスメイト
お願い!最後の文化祭だし!
最後の、ね...

この人は、“高校最後”と“地球最後”のどっちを
言ってるんだろう。
クラスメイト
他に適役、いないから...
西風 柚希
...
クラスメイト全員が僕を見詰める。

...これ、「嫌だ」って言えないよね?

でもここは、はっきりと...
西風 柚希
嫌d...
クラスメイト
お願いします!
西風 柚希
...
西風 柚希
はぁ.......良いよ。
クラスメイト
本当!?ありがとう!!


















結局、僕は重要人物役をすることになった。







クラスメイト
〔一夫が未来に帰って、五年後。
和子は、あの理科室へ来た。〕
僕の代理のナレーションがそう言うと、主役が
舞台に上がる。
クラスメイト
〔わぁ..久しぶりだなぁ...〕
クラスメイト
〔....〕
クラスメイト
〔でも、やっぱり一夫がいなきゃ
理科室は...〕
クラスメイト
〔一夫...〕
台本通り、僕は舞台に上がる。
西風 柚希
〔俺が何だって?〕
台本通り、にかっと笑う。
クラスメイト
〔一夫...!!〕
西風 柚希
〔ただいま。和子。〕
台本通り、微笑む。
クラスメイト
〔うん...おかえりなさい。〕
台本通り、クラスメイトが涙を流すふりをする。


僕は台本通り、そんな主役を抱きしめる。

...身長差がなさ過ぎて少し悲しくなった。


まあ、それは良いとして。


台本通り、主役の耳元で囁く。
西風 柚希
〔好きだ。〕
クラスメイト
〔.....〕
あれ?早く台詞言わないと...

小声でどうしたのか聞いてみよう。
西風 柚希
どうした?
クラスメイト
はっ...あまりにも西風くんが
まぶしく見えたから意識が...
西風 柚希
クラスメイト
あっ...
クラスメイト
〔私も、一夫が好き!〕
クラスメイトが演技に戻る。
クラスメイト
〔こうして、和子は一夫と共に
ハッピーエンドを迎えた。〕
クラスメイト
〔和子と一夫の運命を変えたのは
何か。〕
クラスメイト
〔それは、言うまでもない。〕



















“時”が、人の運命を変えたのだから_____。