第68話

その頃サイトでは…
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2022/04/27 05:11
弐番Side−

宮の中の長い廊下を一人で歩く。

あなたと七が脱走してから正直

サイト内は混乱状態だ。

まぁ、わしも今スパイとしているわけで

本当はあなたが抜け出すと言ったとき

一緒に行きたかった、隣で護っていたかった

でも、あいつは強いから大丈夫とかほざくんだろう

わしが心配してるのはそーゆーとこじゃなくて

朝しっかり起きれるのかとか

知らないとこで迷わないかとか………

自分でも過保護なのは自覚しているんや

でも、あんなのでも時々か、可愛いし…

変な虫がついたら困るし……

別にあいつの隣がわしである必要は無いんやけど

わしがあいつの隣りにいたいだけで…

向こうもそう思ってたらいいなぁとか……






はぁ…
管理人 弐
会いたい…
管理人 捌
誰にですか?
管理人 弐
!?なんや、お前か…
ビビらせんなや…
管理人 捌
それはすまんかったわぁ
で、誰に会いたいんです?
管理人 弐
お前に関係ないやろ…
管理人 捌
あなたちゃん…
管理人 弐
……
管理人 捌
ほほほっ恋やなぁ
管理人 弐
誰もあなたなんて言ってないやろ!
管理人 捌
まぁまぁ、女の勘ってやつですよ
応援はできんけど見守っておくわぁ
そう言って、ひらひらと手を降って去っていった
管理人 弐
なんや、あいつ…
管理人同士はあまり仲は良くない

というかお互い興味がない。

だから誰が死んでも新しいやつが来ても

何も思わん、はずなのにな…






まぁ、こんなん思ってても何もならんし
スパイとして頑張りますかぁ
管理人 弐
壱のとこいこ
カツ カツ カツ
管理人 弐
壱はここか…
あいつはあなたが居なくなってから

可笑しくなった。四六時中何かを弄っている

あんまいい雰囲気ではないことは確かや
ガチャ、
管理人 弐
よぉ…何してるん…
管理人 壱
この部分が心臓に当たる…ならばここは…
うわぁ、なんかやブツブツ言ってるわ

怖ァ…
管理人 弐
おーい…?
もう一度声をかけると

ものすごい勢いでこちらに首を向けた

頭取れそう
管理人 壱
ん?なんだ弐か…
どうしたんだ
管理人 弐
いやぁ、何してるんかなぁって
管理人 壱
あぁ…図画工作だ
嘘やな

図画工作だとしてもかなり物理的な方やな
管理人 弐
ふーん…
話を掘り下げてみる
管理人 弐
そういえば、王が目覚めるのはいつ頃なんやろなぁ
なにが"そういえば"なのか

自分でもよくわかっていない










沈黙
管理人 壱
もうじきだろう、最も今はそれも関係がな
わー意味深
これは報告しとこ…
管理人 弐
へー…じゃわしもう行くわ…
こいつと一緒にいたらわしまでおかしくなりそーだし





ガチャ…
管理人 弐
じゃーな…
管理人 壱
このあとの言葉は声が小さすぎてよく聞き取れなかったけど、よく覚えている

















    "嗅ぎ回るならもう少し上手くやれ"













これも報告しとこ…

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