第15話

My Prince #14
477
2019/12/31 14:21
《 涼介side 》
大貴
大貴
涼介、入るよ?
ベッドでぼーっと寝転んでいるところに大貴が入ってきた。

大貴は近くの椅子に座った。
どうした?
大貴
大貴
今日の昼間、あなたちゃん慧と出かけてたじゃん、?
あなたはまで慧と出かけていて、さっき帰ってきたところだ。
大貴
大貴
ちょうど窓から外見てたら2人、手繋いでたんだけど...
は、?
一気に頭が真っ白になった。

あなたが慧と...?

俺はあなたが〝慧くん〟じゃなくて〝慧〟と呼んでいたことも思い出した。

あいつら、もしかして付き合ってんの?

誰かに、慧にあなたを取られたくない。

俺は自分の部屋から走って出た。
大貴
大貴
涼介っ!?
行き先はもちろんあなたの部屋。

部屋の前に行くとノックなんかせずに勢いよく扉を開けた。
あなた
わ!涼介くん?!
いきなり入ってきてすごく驚いたみたいだ。

こんなときでもそんな顔が可愛いと感じてしまう。
あなた
ど、どうしたの?




《 あなたside 》

家に帰ると梨々香からメールがきていることに気がついた。

そういえばずっとスマホ開いてなかったなぁ...

〝大丈夫?〟
〝今日のノート送っておくね〟
〝メールみたら返事してよ!〟

どれも心配してくれてて梨々香になんだか悪いなあと思ってしまう。

そのとき_______

ガチャッ!!

扉が勢いよく開き、涼介くんが入ってきた。
あなた
わ!涼介くん?!
ど、どうしたの?
ちょっと怖い顔してるけど何かあったのかな。

涼介くんは私の方に歩いてきて、私の肩を掴んだ。
涼介
涼介
もしかして–––––慧と付き合ってる?
一瞬、心臓がドキッと跳ねたような気がした。

なんで知ってるの、?
あなた
い、1週間だけ–––––
涼介
涼介
別れて、?
え、?なんでそんなこと言うの_____。

涼介くんの目は真剣だった。
あなた
な、なんで____?
涼介
涼介
あなたが好きだから___。
涼介くんがそう言った瞬間、私は涼介くんの腕の中にいた。

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