ピーンポーンパーンポーン───

［みな……さ…ん、……おは、よう…ごさいま……す…］

いつもなら生徒会長の声の筈なのに今日は声が違う…？てか、この放送って朝に流れるやつだよな！？

───ザザザッ……ザッ…………ザッ…

暫く雑音が流れ続ける

ある女子は恐怖を感じたのかその場に座り込み、ある男子は立ち尽くしている

やがて、放送はピタッと止まりはっきりたした声が聞こえてきた。

［みなさん、お待たせしたね！ただいま、１､２年生の帰宅が確認出来ました！］

放送は続く

［これから"DEATH GAME"を始めるよ！］

今一度扉を開けようとするがビクともしない

［ルール説明が終わってないよ、速やかに席に戻ってね！］

全員が席に戻り静かになる

［では、これからDEATH GAMEを始めるよ！ルールは簡単！まずは持ってきたハチマキを身につけて、色別でチームごとにチームを組んでね！チーム分けは職員室前にも貼ってあるよ！］

再び生徒がざわめき始めた頃に放送が再開された。

［一つの教室に一つ、爆弾を仕掛けたよ！今から１時間ごとにランダムに一つずつ教室が爆発する！爆弾を回避して生き残ったチームが勝利！つまり卒業出来るってこと！］

［また、爆発5分前には、校内全ての教室に鍵がかかるから気をつけて！］

［全く酷いなぁ…分かったよ、じゃあこのゲームが本物だと証明する為に今から体育館を爆発させて見せるよ！］

ステージの上に佐藤先生が現れた。
………お腹に大量の機械をまいた状態で…

［爆発まで残り５分！］

一斉に立ち上がり体育館の入口に溜まり始める

ﾎﾞｿｯと呟きみんなが体育館の入口に溜まる中一人だけステージ袖から出て行く

みんなが気づき二手に分かれて体育館から出て行く