「っとここまでが過去の話。」
八百万「…そんな、事が…。。」
あからさまに顔が暗くなった八百万さん
「ふふっもう過去の事だよ。それとここからが今の私に繋がる話。」
・
「グズッなん、で…お、母さんもッお父、さんも…皆、みんな私を置いていくの…ッ」
??「あなたちゃん…。」
私の両親、朔翔、おじいちゃんは皆、誰かに計画されたかという様なスパンの短さでいなくなった
だから4人とも葬式は同じ日に行われた。
その葬式終わり
「コロッケの…ッおっちゃ、んッ…?」
おっちゃん「あなたちゃん、コロッケ食べていきなさい。」
こんなの傍から見ればこんな時に不謹慎だ。とかなるのかもしれない。だけどこの時私には優しくありがたく感じた。
そして月日は経ち、中学三年生となった。
おっちゃん「なぁあなたちゃん。君のおじいちゃんから預かっとったんだがな、ほい。これ。」
おっちゃんから受け取ったのはブレスバンドのようなものとA4サイズの茶封筒
ブレスバンドには、なんの絵柄もなく。ただ黒単色で作り上げられていた
次にA4サイズに手をつけた。その中からは通帳と印鑑、それに"雄英高校特別推薦書"と書かれた書類だった。
「おじいちゃん…ッ。私、もう、雄英にはいかな…」
そう言いかけた時パンフレットの中から金木犀の描かれたレターセットが落ちる
『あなたへ。
これをあなたが読んどるという事は、もうわしはそこに居らんと、あなたは中学三年生になったゆう事やな。
そこで、1つ。ヒーローなるとこ見れん事をどうかお許しください。
これはあなたが中学1年の今現在書いております。同封した雄英高校特別推薦はあなたが勝ち取ったものです。よく、頑張りました。そしてあなたが道に迷った時は012-×××ー××××に電話し、頼りなさい。私の友人だ。
最後にあなた。いずれお前は最強のヒーローになる。そして多くの人を救いなさい。そうすれば自分も救われます。周りの仲間を信じ、今の世界を変えていきなさい。自分に正直に。
追記、雄英高校、そこはきっとお前を助け出してくれるだろう。』
涙は一滴だけ流れて止まった。
「おじいちゃん。行くよ…雄英…!」
・
「っとまぁこんな感じ。で、雄英入るために鍛え続けたらまた個性に体が負けて。個性使いすぎちゃうと意識飛ぶらしいんだよね笑」
八百万「私くし…っ!凄く失礼な事を聞いてしまいましたわっ…!!」
「もー、だから大丈夫だよって笑」
八百万「時空さん。これからは私くしの事をお友達だと思って、頼ってくださいまし!!」
「ありがとう八百万さん」
あれ?、でも、待って。
「そういや、八百万さん。なんでここにいるの?」
八百万「じ、実は私も怪我を致しまして、、来たところリカバリーガールが見当たらず時空さんを見つけたのです。」
「怪我?!大丈夫なの??」
八百万「大したことありませんわ」
「なら良かったけど、良かったら私に診せて?」
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。