ふふっ、楽しいな
ぎゃいぎゃいと一気に賑わった病室を眺めてそう思う
ガラッ
??「時空あなた」
「?あ、相澤先生…」
相澤「時空に話がある。お前ら外出てろ」
・
お話…
思い当たる節がないと言えば嘘になる
というか、思い当たる節しかない
「…病院を抜け出したことですか、それとも、、」
重い空気で私が先に沈黙を破った
相澤「…それともの方だ」
…ですよね
「先生に聞いたんですか」
相澤「あぁ、すまない。」
「あっ、いえ、大丈夫です。結局は言わなきゃと思ってたので、、」
4つの個性持ちとか隠しきれるわけないしね。
相澤「…診断結果、持ってるか?」
診断結果?あぁ、貰ったこれか??
「これですか?」
相澤「あぁ、それだ。見せてもらってもいいか?」
こんなの見てどうするんだろ?
本人が目の前にいるんだから聞けばいいのに…?
「どうぞ」
・
相澤「…俺に他に隠してる事はないか?」
「隠してる事、、ですか?」
えぇ、隠してる事たって、、
……あ、
「私、幼少期の記憶ないです」
相澤「幼少期の記憶が…ない、、?」
「そうなんですよ。多分6歳?くらいまで無いんですよね」
相澤「なぜ言わなかった」
言わなかった理由…??
「それが、普通だと思ってた…からですかね?」
だって記憶力なんてみんなそんなもんだと思ってたんだもん
相澤「…他は、ないか?」
「他…?」
『死柄木弔』
…これは、言っていいの?
「…ないです」
相澤「…そうか」
……
なんとなく、ダメな気がした
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更新🐢がやっと更新しましたÜ✌︎
遅れてすいません🙏🏻🙏🏻
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!