爆豪くんの試合は実際見たことは無い。
毎回なにかあって見逃してたからなぁ、、
しっかり見て、この試合活用させてもらおう。
切島くんが勝っても爆豪くんが勝っても勝ち進められるように。
ミッドナイト「この勝負、爆豪くんの勝利!爆豪くん準決勝進出!」
爆豪くんの勝利で試合の幕は閉じた。
次は、私の試合だ。私の対戦相手は
"轟 焦凍"
⌇控え室
ガチャッ
??「おぁ!?んだ、時空かよ…」
ドアを開けると片付け?をしている切島くんがいた。
なんだ。もっと落ち込んでるかと思ってた。
「なにさ、時空かよ残念。みたいな反応しちゃってさ」
切島「あ、いやそういう訳じゃ…!!」
「…その焦り様、余計怪しいから」
切島「悪かったって!!お、おいぃそんな拗ねんなよ〜…」
「別に、拗ねてないし」
切島「いや、その顔でそれは無茶があんだろ」
今の私は、頬を膨らませて怒った顔をしている。
切島「お前、次試合だろ?」
「そうだけど」
切島「じゃ、俺行くな!試合前に邪魔すんのも悪ぃしな!ニカッ」
切島くんはドアの取っ手に手を掛ける。
「待って切島くん」
?を浮かべた切島くんはこちらを振り返る。
「私だけ相談していいって、不平等だよね」
切島「?いや俺は別にそれでいいけど」
「私が嫌なの。だから相談、乗るよ鋭児郎くん。」
切島「…!!ふっ、やっぱ適わねーな!時空には」
「私の目に狂いはないからねニコ」
切島くんと話す時は余計なことを考えずに済む。
友達を作っちゃいけないとか、そーゆーんじゃなくて、これからは友達を守れるヒーローになろう。そう思った。
切島「俺、爆豪と一緒に行動しててさ、歳は変わんねーし、俺だって努力すれば、勝てると思ってた。」
「うん。」
切島「でも、爆豪の足にも及ばなかった。決勝で会おうなとかカッコつけてゆったのにな…だっせぇ」
「…切島くん、俯かないよ」
切島「あ、あぁ。」
「試合の切島くんかっこよかった。」
切島「!!」
「誰だって、相手に真正面から突っ込んで行けるわけじゃない」
「現に私だって爆豪くん相手に真正面から突っ込むなんて怖くてできっこない。」
切島「やっぱ、俺の選択間違ったのか。」
「ううん。間違ってないよ?」
切島「え、でも突っ込まないって…」
「そりゃ私は突っ込まないよ個性が時空間だからね。時空間って言うのは、全てにおいて有能な訳じゃないんだよ。」
切島「そうなのか?」
「ふふっそりゃそうだよ。だって個性って身体能力のようなものでしょ?」
切島「あぁ。」
「だから、私は無敵でも無双でもない。それは私だけじゃない」
切島「…」
「誰だって完璧じゃない。完璧じゃないから努力できるんだ。失うものがあるから、ヒーローは戦うんだ。なら私達雄英生が今すべき事って限られるよね」
切島「…時空、さんきゅーな、!ニコッ」
ガチャンと音を立てて切島くんが出ていった扉は閉まった。
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私も、切島くんの事、鋭児郎!!!って呼びたい…!!!!
…二次元界隈にありがとう)))
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。