ステイン「もう一度聞こう。お前は何者だ」
「私は、アセビ。個性、時空間。あなた死柄木と手を組んでいるんなら知ってるんじゃないの?」
ステイン「奴が見せてきたのは緑の小僧だけだ」
「へぇ。」
ステイン「まぁいい、贋物のヒーローなんざいらない。お前はここで殺る」
「あなたには殺せない」
…もう逃げられたかな
…みんな助かったかな
『君も助かってくれ』
ごめんね緑谷くん。
今の私にはもうヒーロー殺しに立ち向かう気力も個性も残ってないの。
ただ、大切な人が、A組の皆が助かれば私の命は救われる
お願いだからヒーローになってね皆。
「ヒーロー殺し!お前を裁く!!」
・
轟side
「緑谷!!ヒーロー連れてきた!!!」
緑谷「早く戻ろう!時空さんが…!!」
「あぁ!!」
・
「時空!!!」
「「……」」
さっきまで膨張されていた空気はもう無くなって、その路地裏には気を失ったヒーロー殺しと、息をしていない時空だけが存在していた。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!