⌇体育祭当日
先生「用意をした者から事前に報告した場所に来いよー」
私はこの体育祭の為に用意した空中に飛んで自分に今以上の視界を与えてくれるロボを持って下駄箱へ来ていた
ドンッ
靴を取り出そうと取っ手に手をかけた私の顔の両側に手が伸びてきた。いわゆる壁ドンだ
「なに爆豪くん」
爆豪「あァ"お前後ろにも目ついてんのかよ」
「生憎、目は前に2つしかないんだわ」
切島「ぁあ!爆豪!走ってくなって言ってんだろーが!」
「また切島くんに迷惑かけてんだね。てか早くこの手退かして?」
下駄箱から靴を取り出し爆豪くんの方を向く
爆豪「〜…///!ちけぇんだよ!急に振り向くなやゴルァ!」
「えぇ〜…そっちが手置いてきたのに理不尽な…」
赤面な爆豪くんの手を躱し後を切島くんに任せるように走った。
爆豪「おい!後で下駄箱来いや。話がある。」
「はいはい〜。」
珍しく真剣な面持ちな彼に少し合わせてあげようかな
⌇開会式後
「爆豪くん〜いるー?」
静まり返っている空間で叫ぶの恥ずかしいんだけど
爆豪「おっせぇ…わボケェェ!!」
「うわっ!!びっくりした…」
だって爆豪くん下駄箱の影から出てきたよ!?びっくりもするでしょうよ。居ることは薄々気づいていたけど…さ。
「で、お話とは何でしょうか?」
爆豪「なんで、来ねぇんだ」
「主語ないと文章なかなか解読難しいんだけど…」
爆豪「放課後」
あぁ、手紙の事か。
「私、言ったはずだよ。ヒーローに期待してない。だから君と私は違う。もう話すことないよって」
爆豪「あぁ知ってる」
「ならなんで言った次の日から手紙?」
爆豪「あ?お前が本心じゃねぇと思ったからだけじゃ理由になんねぇかよ!!?あァ"?!」
「だから、なんでそんなに怒り口調なのさ!聞いただけじゃん!」
爆豪「…しらねぇ。」
「知らないって何。まぁいいやもう手紙とかやめてよね」
爆豪「お前が…お前がこの体育祭で俺に勝って1位になったらやめてやる」
「…は?(何言ってんの?)」
爆豪「あと、手だらけヴィラン。アイツがちっせぇ声でスローモーション女は居ないのかって言ってた。お前のことだろ」
「…!!!?」
爆豪「おめぇヴィランなのか」
「…まぁ、死柄木弔?が探してるのは多分私だよ。そんな私を信用なんてできないと思う。けど、今の私が確実に言えること…"私はヴィランを憎んでる"」
ヴィランって間違えられるのは想定外だったけど、私はヴィラン、死柄木弔を憎んでいる。腸が煮えくり返るぐらいね。
ヴィランになるなんて考えられない
「ん、そんな不思議そうな顔しないでよ。爆豪くん、私が1位になったら今後関わらないって事約束だからね」
放心状態の爆豪くんを置いて1つ目の競技へと足を進めた
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。