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第4話

4話 邪魔したいの
1,121
2018/12/28 13:38
あー、やべぇ、やらかしたかもな
影山は心の中でそう告げた
で、でも、研磨、なんで日向のこと…
そう思いながら体育館へ行こうと廊下を歩いていたら…


「影山くん」
と廊下の曲がり角から声が聞こえた
この声…
「なんだ、研磨」
「よく僕だって分かったね」
何言ってんだ、こいつ
「それで、用件があるからここにいんだろ。早く話せよ」
「わぁ、よく気づいたね。実はね」









〜体育館〜


「日向ー、影山どこ行ったんだ?」
「うぇ、わ、分かりません!」
「そうかー!影山がサボりとは…珍しいな!」
さっきの件があって以来、影山は部活に来なかった
何してるんだろうな…気になる…
「日向、危ないっ!!!!」
「わ、わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」


ドンっ







こ、ここどこ、かな
保健室…の匂い
そういや頭痛いな、あ、だった
バレーボールが当たったんだ
「おい、大丈夫か?」
そう言って顔を覗かせたのは影山だった
「うわっ///」
「大丈夫か?頭、痛くないか?」
「う、うん///」
「良かったぁぁぁぁぁぁぁぁ!俺、日向が目ぇ覚まさなかったらどうしようかと思ったんだよ!びくったわぁ!」
か、可愛いな♡♡
日向はそう思った
「ねぇ、影山」
「ん、なんだ?なんか欲しいのか?」
「影山の…ふぁ、ファーストキス欲しい…///」
なんだっこいつの赤面顔、いつにも増して可愛い!…ってふぁ、ファーストキス!?
「おお!、俺なんかで良ければ…お前のファーストキス、奪ってやるよ///」
かっ、かっ、かっこいいぃぃぃぃぃぃぃぃい!
日向は心の中で、そう思った。
日向はキスをしようと告げるのに、とても緊張したから、とても顔が赤かった
「じ、じゃぁ、しようっっ///」
「お、おう///」

ちゅっ

「ん、ん…///」
か、影山、まさかべろ入れるかよ!
ってか影山の唇、柔らかい…

「んん、ん♡」
日向の唾液おいひい…日向の唇柔らかい…


もう、ほんとに大好き






あら、もう部活終わったと思うんだけど…
日向くん来ないな
まさか影山…
さっき言ったのに、守れないのかよ



「わぁ、よく気づいたね。実はね」


だから、んだよ
影山は切れていた
「日向くんって影山くんみたいな性格、好きじゃないんだって」
「はっ、は?何言ってんの?」
「だから、影山みたいな性格、好きじゃないの!(あ、つい呼び捨てしちゃった)」
「んなわけねーだろ!だったらなんで付き合ってくれてんだよ!!」
「え、?えーっと、あっ、影山くんを困らせたくないから、だよ!!」
「…」
「んでね、僕みたいな性格が好きなんだって?」
だからさ…



「僕と日向の邪魔をしないでよ」




…って話をしたのにさ


ほんとにウザいわぁ笑笑





〜帰り道〜

「ひ、日向、歩けるか?」
「おう、歩ける。」
「そうか。」
くそ、研磨のやつ、余計なこと言いやがって
「あ、あのよ」
影山の口が開いた
「どした、影山?」
「俺の事、ホントに好きか?」
え、影山、なんでそんなこと言い出すんだ?
「だ、誰かになんか言われたのか?」
ず、図星…
「じつはよ…」
影山は全て話した。研磨に言われたこと、それから
研磨が日向のことを好きだってこと

「そ、そうだったのか…」
「それで、日向が盗られるっておもって心配で…」
「研磨の所になんていかないよ」





「影山が1番好きだから」













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