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第18話

・ あなた目線
お母さん、何てこと言ってくれちゃってんだろう。
橘くんは、どうするのかな。


「えっ、でも、それはさすがに申し訳ないですよ!」
「そんなこと言わないで?今日、主人が急用で会社に居残らなきゃなくなっちゃって、一人分余っちゃうのよ。」


橘くんを心配させないためか、それとも単純にご飯を無駄にしたくないだけなのか。
よく分からないが、橘くんはそれ以上断ることはしなかった。


まぁ、あそこまで言われたらね。


「じゃ、じゃあ、お言葉に甘えて…すみません、見ず知らずの人が急にノコノコと。」
「あら〜、良いのよ。あなたと一緒にいるんだし、彼氏さんなんでしょう?」


!?
私も橘くんも、お母さんの言葉に同時に固まる。
そして、どちらからともなく、目を合わせ、逸らした。


「あら、違うの?」


まさか、期間限定で彼女をしてます、とも言えないし。
それに、私は、本当は…。


「いや、違わないです。でも、安心してください。娘さんのこと、大事にしますから。」


その言葉に、胸がきゅっと締め付けられる。
嬉しいはずなのに、どこか、胸の奥で、なんとも言えないような、感覚に陥る。


「ふふっ、嬉しいこと言ってくれる子ね〜。で、どっちから告白したの?」
「…あ、俺です!もう、本当に強引な感じで。」


それからも、お母さんはニヤニヤと話をし続け、橘くんもそれに一生懸命答えていた。
そんな彼を見ていると、申し訳ないような、嬉しいような、複雑な気持ちになる。


まだ、橘くんにも、お母さんにも言えてない、本当のこと。
それが、後ろめたさを生んでいるのかもしれない。


(…私は、未来から来たんだから…橘くんを、助けるために)

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Salt Sugar
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