第6話

±0日目
108
2019/07/25 12:58
※順番がメチャクチャでごめんなさい!



ーそれは、昨日のことだった。


「…大変、申し上げにくいのですが。橘さん、あなたは正体不明の病気を患っています。」
「…はい?」
「もって、2ヶ月ちょっとかと。なので、1ヶ月後には、入院してもらうようになります。」


どういう、ことだ?

幼い頃から、体が弱くて、よく病院に通っていたが、こんな話をされたのは初めてだ。
ていうか、…もって、2ヶ月って、俺、死ぬの確定なの?


「橘さん。ここから1ヶ月間は今まで通り学校に通って頂いても構いません。しかし、体育などは控えるように。

そして…1ヶ月がたったら、必ず、入院してもらうようになりますので、よろしくお願いします。お母様にもお伝えしますね。」


そう言うと、主治医は母さんの方へと歩み寄り、全く同じことを話していた。

かろうじて分かったのは、俺はもう、死を迎えるってことと…

学校に通って、好きな人を見たり、友達と話せるのは、あと1か月しかないということ。


(どーゆーことだよ…)


意味分かんねぇ、何、それ…。

母さんと目が合った。どこか泣きそうな母の顔を見て、一気に現実味が増した。
そしてなぜか、不思議と落ち着き払った自分が生まれた。


(…明日、山口に告白しよう)


そして、無理矢理にでも…俺と1ヶ月だけで良いから、付き合ってもらう。
自由にいられる最後の1ヶ月は、好きな人といたい。

プリ小説オーディオドラマ