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第5話

story 3
401
2020/07/14 10:42



講義室の1番後ろの端に座り講義が始まるのを待った


ジュンくんが可愛いとか言い出すから恥ずかしくて早く来ちゃった

美大だから話を聞くっていうよりは自分で何かをする作業が多い




イヤホンをして曲をかける


私は絵を描く時曲を聴かないと集中できない

A4サイズのスケッチブックを出して絵を描きだした




描くのはガーベラ


私の1番好きな花













とんとんと肩を叩かれ振り向く



「ぁ、ジュンくん」

JN「と、隣座ってもいい?」

「うん!いいよ〜」

JN「、、ガーベラ?」



私のスケッチブックを見てそう言うジュンくん




「うん、私の1番好きな花なの」

JN「凄い上手。綺麗だね」



本物の花じゃなくて絵なのに


"綺麗"


そう言うジュンくんは少し不思議なんだ


でもは凄くキラキラしていて嘘じゃないことが分かる



「ありがと~」

JN「…もし良かったらでいいんだけど、、それ貰ってもい、い?」



"それ"は多分ガーベラが描かれた紙のこと



「うん!こんなのでいいならどうぞ!」



紙を切ってあげると嬉しそうに笑う彼


凄く綺麗




「あれ、そう言えばジュンくんもこの講義受けるんだ?」

JN「うん、ここの先生分かりやすいから」




"あ!あなたさんいる!行く?"

"バカ!お前隣の奴見えねぇのかよ!ジュニがいるから無理だろ"

"、、また今度だな"



"ねぇ!見てジュンくんいるよ!!"

"本当だ!かっこいい♡"

"でもジュンくんにはあなたちゃんいるしね!本当にお似合い可愛いカップルだよね!"

"ね!"




…………恥ずかしい




熱い顔を伏せているとジュンくんに話しかけられた



JN「大丈夫、、?具合悪い?」


私のおでこに手をあてて眉を下げるジュンくん



「だ、大丈夫だよ!」

JN「無理しちゃダメだよ?」







何故がドキドキする胸を抑えて講義を受けた

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