第2話

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2018/08/27 14:58
今日から始まる高校生活。

今日は放課後に部活の勧誘をしていた。

雫にとって部活というものは1番嫌い。

小学校の時から、自分の思ったことを言っただけで

「...空気読みなよ」

と何度も言われた。

そこから始まったいじめ。

幼馴染の隼人とずっと一緒にいるということもあり、女子から仲間はずれにされていったのだった。

中学校はそのまま地元の中学に上がったがいじめは収まらず。

高校は近かった進学校へ通うことになった。

雫と隼人はいつも1位2位を争う同士だったが、いつも1位をとるのは雫。

今日から通う高校はよっぽどの進学校だから知っている人はいないはずだ。

先生からも2人だけだと言われた。


前の話はさておき、

みんな部活が書かれた冊子をもらい、友達同士でどこに入るのか相談している。

クラスが同じだった雫と隼人はどーするか話し合った結果文芸部に入ることになった。

隼人はサッカーに入るつもりだったが、雫に見つめられて負けてしまった。

コンコン...失礼します
渡邉先輩
あ、こんにちは...
あまり話をしないような人に返事をされた。

他にメンバーがいないようだ。
隼人
あの、入部希望なんですけど
渡邉先輩
あ、あ、そうなんですね、ありがとうございます...
私は部長の...2年渡邉 佑菜(わたなべ ゆな)です...
私は西野 雫(にしの しずく)
もっとちゃんと喋れば?
雫が一言。
隼人
お、おい!お前先輩に何言ってんだよ
だって何言ってるかわかんないんだ...
最後まで言おうとした時、扉が開いて、先輩っぽい女の人数名が入ってきた。
永田先輩
おー!新人じゃーん
オタクみたいなやつで笑えるんだけどʬʬʬ
大人しそうだな~
先輩に向かってタメ口で話す雫。隼人も見ているしかなかった。
永田先輩
お前誰に向かって言ってんの
あなたしかいないじゃない
雫の相変わらずの度胸。

先輩である人達は睨めつけてくる。
渡邉先輩
も、もう、や、やめましょ??
永田先輩
お前は口突っ込んでんじゃねーよ
隼人はどうすればいいかわからなくて固まってしまう。

雫は平然としている。
当然のことを聞いたまでよ、何か問題でも?
永田先輩
あ?
永田先輩は雫の襟を掴んだ。

それでも雫は動じず、笑顔でニヤついた。
襟掴んでどうするつもり?
渡邉先輩
ほんとにやめてください!!!
小さい声ではあったがさっきとは違う声でその場にいた人はみんなびっくりした。

すると永田先輩は襟から手を離した。
何も出来ないくせに
それを聞いた瞬間、永田先輩の手が雫の顔めがけて飛んできた。

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