車に乗り込み、病院へ向かう
さっきのことでまだ文句を言っている
少しイラついていることなど気にせず、好きな音楽をかける
あっという間に病院🏥
私を見つけたナースさんが手を振る
会釈する
ナースさんに先生がいる部屋まで着いていく
ナースさんは思いついたように小走りで進んで行った
追いかける
追いかけた先には、看護師さんがいる部屋
訳もわからずに話は進められる
ある人の名前を呼び、手招きする
けんと呼ばれて、来た人は何となく見覚えのある雰囲気だった
名前を呼ばれ、やっぱり知ってる人なんだろうと思った
そう言われた時にやっと思い出した
ぼやけていた記憶がはっきりした
ていうかあの人けんって言うんだ笑
知らなかったなぁ
また病室まで歩く
先生は病室の外で待ち構えていたらしい
.病室に入り先生と話す
いつもならそろそろ終わる頃...
こんなこと言われたのは初めてだった
先生が一息置く。
何となく言うことはわかってしまった
年上に手を合わされてお願いされるなんて、、w
懇願するというのはこういうことなのだろう
今までお世話になっているので断るに断れない...
ただ入院のつまらなさは異常だ。本当は絶対やだ。
大きな部屋とはこの病院のVIPルームのことだろう
前入院している時、見せてもらったことがある
テレビはもちろん冷蔵庫や、お風呂もある
そしてふかふかなベッド
前にあそこなら入院したいと言っていたのを覚えていたようだ
どうせ学校にも行ってないしいいだろう
最初から私が入院するのは決まっていたようだ
.
ナースさんと入院受付に行く
興奮した様子で言ってくる
症状がひどい人が新しい実習生なんて受け入れる訳ない
日常生活はこなせている私に頼むのは仕方がないことだろう
ナースさんが変わりに説明してくれた
明るく手を振られた
.
たまたまか、用意されていたのかおんまがスムーズに手続きを進めていった
文句は受け付けないというオーラを纏っている
何度も入院してるので、それくらい慣れている
手続きを終えさっさと帰る
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!