「ご指名の猫ちゃんはいますか?」
「みかんでお願いします」
いい加減分かるでしょ。週3で来てて毎回同じ猫ちゃんだったら。
まあ、言わないといけないんだろうね。
「今日は貸切だ。月曜日だからだね。」
みかんに言うと
『にゃー』
まるで、「そうだね!」と言ってるようだ。
私は家でパソコンカタカタやる仕事。
(なんて言うのかは忘れたけど。)
みかんをとなりのいすにすわらせ、コーヒー片手に仕事仕事。
月曜日は集中出来る。
土日は子供がギャーギャーうるさいもん。
カラン
入口の、ドアが開く音。
これが私は大嫌い。
せっかくゆっくり楽しんでたのに。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。