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第2話

2話
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2019/09/30 10:43
ある日の放課後、図書委員の仕事を終えた私は忘れ物を取りに教室に戻ると……。
中には佐藤ちゃんと五条くんが居て多分告白……。
いや、佐藤ちゃんこの前鶴丸くんに恋したばかりなのに告白するの早くないか???
咄嗟に隠れつつせっかくだから漏れる声を聞く事にした。
____ブオオオオオオォォン
……なんで法螺貝ほらがいの音がするの。こんな音は聴いたことがない。
佐藤
佐藤
あのっ!五条くん私と付き合って下さい!
私の思った通り告白だった、それだと法螺貝ほらがいの音は告白?なのかな。
五条鶴丸
五条鶴丸
……君の好意は有難いが俺は好きな人が居るんだ
その返事を聞いた佐藤ちゃんは私の隠れていたドアを思い切り開けて泣きながら走り去っていった。
五条鶴丸
五条鶴丸
君はいつから聞いていたんだ……
頭を掻きながら言う五条くん。
あなた
あなた
つい5分ほど前から……かな。
五条鶴丸
五条鶴丸
5分前……最初から聞いてたって事か。
ため息をする五条くん、私は何だか嫌な予感がします。
あなた
あなた
忘れ物を取りに来たから意図的にとかじゃなくて、たまたまなんだよ。
五条鶴丸
五条鶴丸
まぁ、丁度君に伝えたい事があったんだ。
もう女子生徒は居ないのに。
五条鶴丸
五条鶴丸
自分からは初めてだから少し緊張するな……
____ブオオオオオオォォン
法螺貝ほらがいの音が聴こえるんだけど。

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