第16話
2度目の
お昼の時間、
私はさつきとかえでにも朝のことを話した
心配してくれるとかほんとにいい友達をもったな
なんてしみじみ感じてると
急にクラスの女子がドアの方をみて
叫びはじめた
その人は集まってきた女子達に笑顔で対応している
てか成田 慎って…
すっごい有名な人なんだな…
その人自体に興味はないけど
そんな人がなんでうちのクラスに来たのかは
気になる
誰かが先輩にそう聞いた
先輩は思い出したかのように
そう言ってクラス全体をみまわす
一瞬目が合った
先輩はこっちにずんずんと向かってくる
あれ?なんでこっちに…
ガシッと腕をつかまれてそのまま教室から
つれだされる
なにがなんだかわからないまま
連れていかれた場所は
校舎裏
…またここかぁ
先輩はバッと振り返ると腕の心配をしてきた
いや見てたなら助けてよ 泣
結構大変だったんだから…
頭が真っ白になった
一体この人は何を言ってるのかよくわからなくて
そう言い残すと先輩は教室へ戻って行った
なんなんだろうあの先輩…
また変なのに絡まれちゃったな