あなたの番になり、3曲歌いきった。
あなたはタオルで顔を拭くとメイクさんに直してもらい、次は浪川との曲の準備に入った。
準備が終わり、モニターの前に行くと先に準備が出来た浪川がいた。
浪川の隣に立つとモニターを見た。
浪川はにやにやしながら言った。
あなたはアクセサリーをつけながら浪川を睨んだ。
あなたは「べー」と浪川に舌を出した。
浪川も、真似してあなたに舌を出した。
Trignalが終わり、次の柿原がステージに立つと浪川とあなたはそれぞれの立ち位置に向かった。
入れ違いにTrignalが戻ると良平は汗を拭きながらモニターを見ていた。
神谷が良平の肩を叩くと隣で腕を組みながらモニターを見た。
神谷に言われ、モニターを見るとあなたのアップが映っていた。
良平はタオルで口元を隠すとモニターを見つめた。
モニターにはファンサービスでカメラに向かってピースをしているあなたが映っていた。
耳には良平があげた赤いピアスをキラキラ光っていた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!