第44話

ステージへ
1,313
2020/08/23 10:46
浪川大輔
浪川大輔
次の曲に行きましょうか!
ライブ中盤になり、トークが終わると次の曲のイントロが始まると会場が湧き出した。

あなたが登場すると、会場の人達があなたの名前を叫んだ。

盛り上がったまま、浪川とのコラボ曲が終わると2人はお互いを見た。

自然と2人で笑顔になり、ハイタッチした。
浪川大輔
浪川大輔
スペシャルゲストのあなたちゃんでした!
あなた

ありがとうございました!
この後も楽しんで下さい!

あなたは会場に手を振ると、ステージからはけた。
スタッフ
お疲れ様でした。
凄い盛り上がりでしたね!
あなた

ありがとうございます

あなたはスタッフからタオルを貰うと自分の楽屋に向かった。
木村良平
木村良平
おつかれー
楽屋に戻ると良平が椅子に座って、こちらを見ていた。
あなた

良平?!
今日来れないって言ってなかった?!

前日に良平から来れないと連絡が来ていたのでびっくりした。
木村良平
木村良平
お前の晴れ舞台見逃すわけないだろ?
来たのギリギリだったから、ここでモニターで見る事になっちゃったけど。
あなた

え?
仕事じゃなかったの?!

木村良平
木村良平
今日の為にスケジュール調整して仕事は無かったんだけど、ライブ始まる前に済ませたい用事あってさ。

それより……浪川さんとはどうだった?
やりずらくなかった?
あなた

大丈夫。

私なりに今日強くなるって決心して来たし。
ライブ前に浪川さんを越えるアーティストになるって言ってステージ立ったし。

木村良平
木村良平
お前それ浪川さんに言ったの?w
良平は笑いながら言った。
あなた

言ったけど?

あなたは不思議そうに良平を見た。
木村良平
木村良平
まぁ、お前の鈍さは最初から知ってたけどw
あなた

それより。
用事あったのに大丈夫なの?

木村良平
木村良平
大丈夫。
その用事ってお前にも関係してたし。
あなた

私に関係ある用事?

木村良平
木村良平
うん……。
良平は立ち上がるとあなたの前に立った。
木村良平
木村良平
きちんと話して……ちゃんと別れてきた。

本当は……来るか悩んだんだ。

別れてすぐお前に会いに来たら軽蔑されんじゃないかとか……時間空いてからがいいかなとか……。

浪川さんと歌ってるの……見ていられるかなとか……。

俺にしては珍しく悩んだわけで……。
良平はあなたの両手を握った。
木村良平
木村良平
俺……。
お前の事になると……余裕が無いみたいで……。

これからも浪川さんとの事気にするかも知れないし……。

でも、色々考えてたら……無性に会いたくなって……。

それくらい好きです。
俺と付き合ってくれませんか……?
あなた

はい……。

木村良平
木村良平
本当に?
あなた

うん

良平はあなたを自分の方に引き寄せると、抱きしめた。


君と出会って、もうすぐ3年。

遠回りしてしまったけど………。
この恋がいつまでも続きますように……。


~「軌跡」~
マネージャー編
[完]


最後までご閲覧して頂きまして、ありがとうございます。

コメントの方も読ませて頂いております。
ありがとうございます。

浪川さんとのライブも無事に終わり、マネージャーからアーティストへの道に進む事に決めたあなたさん。


今回でマネージャー編[完]と言う事で次回からはアーティスト編としてお話が進みます。
引き継ぎご閲覧宜しくお願い致します!

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