今日は事務所に台本を取りに来た。
あなたを見つけると後輩が近寄って来た。
後輩に腕を引っ張られ部屋の隅っこに移動した。
後輩は周りを気にしながら話し始めた。
あなたが大きい声を出すと、後輩が慌ててあなたの口を手で塞いだ。
あなたはうんうんと頷いた。
後輩は確認すると塞いでた口を離した。
あなたは社長室に向かいノックをすると中に入った。
浪川は少し悲しそうに笑った。
鈴村は机の紙をまとめた。
浪川に呼ばれると、鈴村は溜息をつきながらまとめた紙をあなたに渡した。
渡された紙には浪川とあなたが車に乗る所やお互いのマンションに入る写真。
更に2枚目を見ると、次は良平と手を繋いでる写真やお互いのマンションに入る写真だった。
「鈴村あなたが引退し、木村良平と別れなければ、この写真を公開する」
と書かれていた。
鈴村は泣き出したあなたを優しく抱きしめ、頭を撫でた。
浪川は鈴村からあなたを受け取ると部屋を出た。
部屋を出ると後輩が2人に近寄って来た。
仮眠室に案内されると2人でベッドに座った。
浪川はティッシュであなたの涙を拭いていた。
浪川があなたの頭を撫でてると、ドアがノックされた。
あなたは仮眠室から出て、社長室に入ろうとしたが、浪川が開けるのを止めた。
社長室から良平の声が聞こえ2人はドアを見た。
中では鈴村と良平と恐らく良平の事務所の社長の声が聞こえた。
浪川はドアをノックすると中に入っていった。
良平は頭を下げた。
浪川は微笑みドアを開けた。
良平はあなたを抱きしめた。
良平から離れるとあなたは頭を下げた。
良平も頭を下げた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!