番組が終わり、浪川と界人はスタッフに呼ばれた。
挨拶するとあなたは楽屋に戻り、荷物を持つとスマホをいじりながら廊下を歩いていた。
すれ違いざまにスタッフに声をかけられた。
あなたは断り、ビルから出た。
ビルを出た所で少し立ちどまり、スマホから良平が出ている生放送を見る。
スマホを鞄にしまうと誰かに声をかけられた。
ヤバい……出待ちかな……。
どうしよう……。
まだビルから少ししか離れてないから、タクシー呼んでもらおうかな……。
やり過ごして戻ろうとした時だった。
後ろからもう1人男性が現れ、後ろから口を押さえられた。
あなたは口を押さえられ手を思いっきり噛んだ。
あと少しでビルだ!
あなたは必死に走った。
今度は2人に抱えられ、逃げられない様に捕まってしまった。
そのままビルの裏口まで連れて行かれた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。