あなたside
健人先輩と別れて家に帰る途中で
涼介にラインをした。
あなたと涼介のLINE↓
え?
キスしたこと怒ってるのかな
LINE終了。
涼介side
なんだよ、会いたいって、
あいつがなに考えてるかわかんねぇよ、
『くんな』
おもわずそう打ってしまった
『わかった』
そっか、
またスマホをしまって歩き始めようとすると
ピコン___
『涼介が嫌でも私会いに行く
話したいことがある』
付き合うって報告されるのか…
でもこんなくらい夜にさすがに1人は危ない
俺は『どこにいる?』と打ったけど
既読がつかない。
たぶんいま、走ってる。
俺も探して走った
あなたside
どこっ…はぁはぁ、
走っても走っても涼介がいない。
気づくと学校の前まで来ていた。
学校内にはまだ片付けをしている生徒もいて入れるようになっている
でも今はもう夜の8時。
いるかな、?
私は教室へとはしった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!