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2021/07/05

第5話

461個のお弁当
虹輝said
正直言ってママが居なくなってからあんまりやる気が出なかった

学校には行ってたけど帰ってから受験勉強をする気には慣れなかった

ゲームをやっても夢中になれなかった

パパは相変わらずバンド活動で忙しかったけど家にいる時はご飯を作ってくれて一緒に食べた

パパはいつもと変わらない様子で学校でのことを聞いてくるけど受験が近ずいてくると大した会話にはならなかった

たまにみんな無言になると
"パパはなんでママと離婚したの?"
と聞きたくなる

けど聞かない、聞いたら今の関係を悪くしてしますことがわかってるからご飯を口いっぱいに詰めるんだ






ママはお友達夫婦と共同経営者になって有機野菜を使ったカフェを出した

やることがいっぱいあって忙しいはずなのに時々僕たちに連絡をくれてる

やっぱり僕の受験のことを気にしてるみたい

僕たちは自分の話をするよりママの話を聞いてる方が笑顔が多かった

電話を切る時にママは必ず"いつでも遊びに来て、勉強頑張って気にするなと言っていたががいたかいってとなるすになまえ)もたまに勉強を一緒にしてくれた

けど、時々集中出来なくてイライラしてしまう

気分転換にゲームをするけど……ゲームさえやる気が出ない日もあった

こんなことを繰り返す日々を送って、僕は高校受験を迎えた

一校目、二校目と不合格が続いた

パパは気にするなと励ましてくれたが気にするよ、と言うか少しは気にしてよ

いや、気にしてるのかもしれないけど、もうちょっと僕の心の中に入ってきて欲しいと思う

あなたはなんて言うか、"また次があるよ、だから次は一緒に頑張ろ!"と言ってくれて、いくら家族みたいなもんだからって年下だし気を使わせているのは申し訳ないと思う

パパは優しい目で僕を見ながら"ママにも報告しとけと"と言う

そう言われると僕達は離れていても繋がってるのかなと思ったりもした

僕は最後の学校の合否が書かれた通知書をもってママのカフェへ向かった





ママがお客にコーヒーを出している間、僕はカウンターの端に座って店の真ん中に置いてある「こうきのき」を見た

僕よりもだいぶ背が高くなってる

僕は一瞬、ママと一緒にいる時間が多いあいつを羨ましく思ったりした






僕は封筒から合否通知書を出してカウンターの上に広げた
鈴木虹輝
鈴木虹輝
やっぱ落ちてた、これで全滅
僕はわざとあっさりと言った

ママは目を閉じて言った
ママ
ママ
ごめんね……ママのせいだ
鈴木虹輝
鈴木虹輝
ううん。自分の努力が足りなかっだけだよ
ママは僕の言葉に少し驚いたような目で僕を見つめた

確かにママとパパが離婚したのは自分が思ってた以上に影響があったのかもしれない

でもそんなこと言ったところでママを困らせるだけだ

何があっても動じない、できる息子でいられたら良かったけど……、これが僕の今の実量なんだからしょうがない
鈴木虹輝
鈴木虹輝
でも、どうなんだろう
高校って言った方がいいのかな?
ママ
ママ
うーん……虹輝のしたいようにすればいいよ
ママの言葉に僕は少し戸惑った

ママは本当は別のことを言おうといてたのかもしれない

でも、僕の意見を尊重するべきなんだと思ったらしい

ママのいけんをききたいけど、言えないママの気持ちも何となくわかった
ママ
ママ
今日パパは?
鈴木虹輝
鈴木虹輝
 磐梯ばんだいで福島
ママ
ママ
そっか、じゃあ今日はお寿司にいこう!こんな時にはお寿司!
ママ
ママ
ほら、あなたも呼んで
と言いながら僕の頬を優しくつねる
鈴木虹輝
鈴木虹輝
もう、やめてよ笑笑
なんとなく、今答えを出さなくてもいいから、よく考えてからでいいと言ってくれるようにも思えた