大きなマンションに着いたかと思えば 、
ぐいぐいと腕を引っ張って歩いていく 。
「 とうちゃ ー く 、 ここが僕の部屋 」
『 広いね 』
玄関で靴を脱いで上がらせてもらおうとすると 、
壁に押し付けられた 。
「 ねぇ 、 キスしていい ? 」
『 駄目って言ってもする癖に 』
ユノとやらは私の唇を指で優しくなぞる 。
くすぐったい 、 焦れったい 、 意地悪 。
「 キス 、 して欲しいんでしょ ? ㅎ 」
「 身体 、 動いてるよ ? 」
あぁ 、 もう 。ほんとやだ 。
何でそこまで焦らすのよ 、、、
『 ん 、 っ 、、 』
「 これがして欲しかったんでしょ 」
深く深くキスをされて 、
あぁもう止められない 。そう感じた 。
一夜で終わったとしても 、 ワンナイトでも 、
私はきっともう一度この人を求めてしまう 。
ただそれだけがが頭を巡った 。
「 ベット 、 連れてくね 」
小さく頷くと彼は私を抱えて寝室へ連れて行った 。
彼の顔に触れると 、 彼は私にもう一度軽くキスした 。
「 僕でしか満足出来ないようにしてあげる 」
悪魔のように耳元で囁いて 、 私に笑みを見せる 。
「 っ 、 名前呼んで 、 ッ 」
『 ユノ 、 ッ 』
余裕の無い顔で髪をかき上げるその姿は美しかった 。
彼の額の汗を手で拭って 、 もう一度 、
またもう一度 、 “ ユノ ” そう呼んだ 。
~~~~~~~~~~
『 … 綺麗な顔 』
今は明け方の4時 。
今は秋の初めだから少し肌寒い 。
私は寝ている彼の頭元で座って頬を撫でる 。
彼は一体何者なんだろう 、 そんな事は忘れてた 。
今はただただ 、 彼に堕ちてしまった私が居る 。
「 ん 、 起きてたんだ … 」
“ おはよ ” そう笑顔を見せながら言う貴方にもう虜で 、 きっとこれは彼の策略 。
「 お姉さん 、 もう僕の虜 ? ㅎㅎ 」
『 何か悪い ? ㅎ 』
「 むしろ大歓迎 」
ユノは起き上がって 、
私の頬 、 額 、 首 、 そして唇にキスをして 、
「 あなたヌナ 、 愛してる 」
『 知ってる 。それで 、 』
『 なんで私の名前知ってるの ? 』
/ You are mean .
隠語で “ 意地悪 ”
end .
━━━━━━━━━━━━━━━
アンケート
ジェヒョンが名前を知ってた理由🍑
知りたい !! 続編希望 !!
97%
いや 、 もうお腹いっぱいです。結構です 。
3%
投票数: 883票
投票してね 🌱💚
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。