텐 × u
大怪盗
“ 昨夜 、 テンによって宝石が盗まれました ”
“ 警察は勢力を上げてテン捜索中です 。”
『 またやられましたね … 、 』
🐻 [ だね ~ ]
🦕 [ 困ったなぁ … ]
同僚のクンと後輩のシャオジュンとテレビで流れるニュースを見る 。頭を悩ませる原因はこいつ 。
テンだ 。良く言えば怪盗 、 悪く言えば泥棒 。
それに世間にはテンのファンまで居る 。
イケメンだとか何だとか 。
笑える 。いや笑えないか 。
私は警察で 、 こいつを捕まえなくちゃならないから 。
待ってろテン 、 必ず捕まえる 。
🦕 [ ぬな ~ 会議です ~ ]
『 はいはい 、 行きますか 』
どうすれば捕まえられるのか 、
何処にいるんだ 。
私は鞄の中からひとつの封筒を見つけた 。
封筒を開けると 、 そこには “ 10 ” という文字 。
予告状だ 、 テンからの 、 予告状だ 。
恐る恐る中の紙を見る 。
“ 今夜 0時 、 貴方を盗みに行きます ”
“ ちぇ・あなた さん 。”
信じられない気持ちを抑えながら上に報告すると 、
チャンスは今日だと告げられた 。
私は警察署に残り 、 沢山の警察官も残る事に 。
凄く怖いけど 、 私の好奇心は高まるばかりだった 。
どんな顔で 、 どんな性格で 、 何故私なのか 。
会ったことさえない 、 なのに 。
貴方が気になる 、 テン 。
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🐻 [ あなた大丈夫 、 ? ]
🦕 [ ぬな 、 ぼ ー っとしてますけど ]
『 、 ごめんごめん 』
時間まであと30分を切っている 。
今は外で待ち構えているが 、 一向に現れる気配は無い。
本当に現れるのか 、 そう疑心暗鬼になりながらも待つしか無かった 。
貴方が来ることを信じてね 、 私が捕まえる 。必ず 。
腕時計がチクタク鳴って 、 私の鼓動もそれに合わせて早くなる 。
弾けそうなぐらい胸が鳴る 。
🐻 [ あなた 、 離れちゃ駄目だよ ]
クンがそう言った瞬間 、
日付が変わった 。
🔟 「 やぁお姉さん 。」
気付けば私は彼の腕の中 。
上から来た彼は私を抱きかかえて 、 彼の腰に繋がるワイヤーを彼が引っ張れば 、 ビルに沿って私達はビルの上へ上へと上がっていく 。
私は上からどんどん小さくなっていくクンとシャオジュンを見るしかなかった 。
『 離して 、 っ !! 』
🔟 「 暴れると落ちるよ 。」
『 …… 、 』
🔟 「 いい子いい子 ㅎ 」
あっという間にビルの屋上に着くと 、
彼は私を降ろして私と目線を合わせた 。
真っ直ぐで綺麗な瞳で私の目を捉えて離さない 。
目線を外そうとするけど 、 出来ない 。
貴方は何者なの 、 テン 。
🔟 「 その顔は本当に覚えてないみたいだね 、 ㅎ 」
🔟 「 久しぶり 、 あなた 。
迎えに来たよ 。 」
彼の笑った顔で 、 私は思い出した 。
何十年も前の事を 、 私とテンの事を 。
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ほんっっとに語彙力無くて申し訳ない😭
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!