第6話

🐥× u
3,955
2021/10/10 03:00










윈윈 × u


愛に溺れる バトエン … ??















「 …… 、 」



『 あはは 、 ジェヨンちゃん面白いね ㅎ 』












いつもクラスの中心の君 。
頭も良くて運動だって出来る 。
だけどそんな事どうでもよかった 。

みんなの中心に居る君だけど 、 時々悲しそうな顔をする 。
僕の本能が 、 君を守りたがっていた 。


そんな君に僕は想いを寄せていた 。




















『 ごめん 、 私ちょっと御手洗行ってくるね 、 』












ほら今 、 辛そうな顔をしてる 。

君はどうしてそんな顔をするの ?













































『 じゃあね ~ みんな !! 』


[ バイバイ !! ]













皆が教室を出て帰路に着くのを横目に 、
僕は教室を出て美術室へ行く 。



放課後 、 僕はそこで絵を描く 。






















「 君の悲しそうな顔 、 見てられないよ 」


「 教えて 、 君が辛い理由 」













絵を描きながら窓から入ってくる風が気持ちよくて目を瞑る 。
瞼の上に君の姿が浮かんで 、
何とも言えないくらい美しくて …


























『 これ 、 私 ? 』


「 え 、 っ 」









急に耳に入ってきた声 、
それも僕が思い馳せる人 。












『 スーチョン君だったかな ? 』


「 知ってるんだ 、 僕の事 。」


『 なんでこの私は悲しそうな顔なの ? 』















そう言って君は僕が描いた “ 君 ” を見た 。

確かに悲しそうな顔で俯いている 。














「 僕から見る君だよ 」


「 どれだけ皆の中心で笑顔でも 、 」


「 僕は君の悲しそうな顔しか見えてない 」















君は “ ふふっ ” と笑うと 、 少し顔に被さった髪を耳にかけて 、 僕の隣にある椅子に腰掛けた 。















『 鋭いね 、 ㅎ 』


『 そんなに私の事見てるの ? ㅎ 』














見てるよ 、 とは流石に言えない 。
僕はまた筆を手に取って 、 未完成な部分をまた描き始めた 。















『 私苦手なんだよね 、 友達とかそういうの 』


『 毎日苦しいんだよ 、 皆の期待が 』


『 私なんて何も出来ないのに 』














一瞬手を止めそうになったが 、 今は彼女の話を聞いておこうと思った 。だから僕は彼女の話を聞きながら手をさっきより動かした 。













『 こっち見て 』



『 ねぇ 、 スーチョナ 。』















その冷たすぎる声に手を止める 。
いや 、 止まる 。
全ての苦しみ 、 哀しみ 、 憎しみ 、 全てが詰まったかのようだった 。












『 私 、 君の事好きだよ 』


『 君もそうでしょ 』








黙ってしまう 。
誰だってそうだろう 。君は何がしたいの ?
僕は君の意図が分からなくて少し戸惑ってる 。
だけど君は余裕そうに僕の瞳を捉えて離さない 。












「 あぁ 、 好きだよ 。」

「 物凄くね 。独り占めしたいぐらいね 、 」








君は満足そうに笑う 。
目線をキャンパスに戻すと 、
“ どうして目を逸らすの ” と言う 。

今度は名前を呼ばれるだけじゃ済まなくて 、
両手で頬を包まれ顔を君の方に向けられる 。











『 キスしていい ? 』


「 急だね 」















君は立ったまま 、 座っている僕にキスをした 。
僕が肩を引き寄せれば 、君も僕の首に腕を回した 。













『 スーチョナに溺れたい 』

『 こんな世界 、 置いて行って 、 』





『 二人の世界が欲しい 。』












君はそう言った 。
僕が拒否する訳 、 無かった 。

拒否する理由なんてない 、 君は僕の全てだから 。




その後は海に向かった 。







二人の世界を作る為に 。














『 早く 、 行こう ? 』

「 待って 、 手を握って 、 」









二人で手を取り合って 、
一歩 、 また一歩 、 海へ入っていった 。
覚悟は出来てる 。君を愛する覚悟もね 。
君に溺れてしまったんだ 、
愛に溺れてしまったんだ 、
もう後戻りはできない 。
戻ろうとも思わない 。


愛してる 、 なんて言わないでおくよ 。





あっちでまた会おう 、 あなた 。





10月 、 冬を感じるこの日 。
僕らは二人の世界へ飛び立った 。













きっと今頃 、 美術室にある君の絵が乾いた冬の風を受けている 。


君の綺麗な黒髪を揺らす風を 、

もう感じる事の出来ない風を 、 ね 。

















end .





































━━━━━━━━━━━━━━━



きゃぁぁぁぁぁぁあ(( 黙


大丈夫かな ? このお話 ←










プリ小説オーディオドラマ