第11話

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2021/10/03 04:01

プルルルルルッ、


おそ松のスマホが鳴る。
ポケットに入っている、スマホをトド松に渡す。
おそ松
おそ松
トド松、出て
おそ松は凛から目を離さない。
トド松
トド松
うん…、
トド松
トド松
もしもし、
カラ松
カラ松
『すまない、目を離した隙に恋がどこかに行ってしまったッ!!』
チョロ松
チョロ松
スマホは?
カラ松
カラ松
『病室にある、』
凛(リン)
凛(リン)
ははははっ!!
気味の悪い笑い声が、響く
凛(リン)
凛(リン)
リア、今そっちに行くよ
すっと、チョロ松とドアを間を抜ける
十四松
十四松
ガシッ、)だめ、行くのだめ
凛(リン)
凛(リン)
リア、リア…
狂ったように、『リア』と名前を連呼する
十四松の手を振り払う
そして、『リア』の元へ向かってしまった
おそ松
おそ松
お前ら、着いてくぞ。
凛を追えば、恋に会える

家から出て、フラフラしながら恋の所に向かう凛を追う。
追いかけて着いた所は、海が良く見える崖だった
バランスを崩せば落ちてしまう位置に恋はいた。


巻かれていた包帯は、解け風に揺らされていた。

左手はぶらんと垂れていた
凛(リン)
凛(リン)
リア、そこ危ないからこっちにおいで?
僕と、生きよう?
凛の問いかけに何も反応しない恋
凛(リン)
凛(リン)
リア、思い出したんでしょ?
僕との前世

何も知らない兄達が少しザワつく
凛(リン)
凛(リン)
ねぇ、リア、
僕の話聞いてる?

凛が1歩前へ進む
恋(レン)
恋(レン)
それ以上来たら飛び降りるから
そう言って、振り向いた恋の顔は生気を失っていた


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