俺が靴を履くと、
君は泣きそうな顔をする。
大丈夫、すぐ戻ってくるよ。
撮影だけだもん。
遊ばない。編集もしない。
撮影も2本だけ。
終わったら走って帰ってくるからね。
そしてギューしてあげる。
それを伝えたら、
満面の笑みになる。
その君にKissをした。
そしたら顔を真っ赤になって...
...じゃあ。
ーー
俺は靴を履き、
鼻歌を歌いながらドアを開く。
やっとテオくんと会えるんだよ!
楽しみなんだもん!!
今日は撮影だけじゃなく
一緒に遊びたいなぁ!
一緒に編集したいなぁ!
撮影は5本ぐらいしたい!
終わっても、一緒にお泊まりしたい。
俺は、こう呟いた
ーー
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。