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第3話

見つけた
159
2019/10/19 09:15
いつも通りグラウンドを見つめる昼休み。昨日のことがあり、まだ体に寒気が残っている。

本当は休もうと思ったけれど、誰にも昨日のことが言いたくなくて、ズル休みをするのも

抵抗があったから、なるべくいつも通りを装って昼休みまで過ごせた。

大好きなお母さんが作った弁当も手がつかず、ただひたすらグラウンドを見つめていると、

グラウンドでサッカーをしていた男子の一人と目があった。

その高身長で一際目立つ彼をどこかであった気がすると考えていると、

見覚えのある笑顔で、私に向け手を振ってきた。
ことり
あ!あ〜〜!!!
思わず出した大声に「どうしたどうした」と友達が寄ってくる。
クラスメイト
あー凛ちゃんじゃーん!
一人の女子がそう言い手を振り始めた。
ことり
凛ちゃん
クラスメイト
え?ことちゃん知らないの?隣のクラスの高野 凛樹タカノ    リンキ
ことり
そんな有名人なの?
クラスメイト
当たり前じゃん!サッカー部で高身長のイケメンってそりゃ女の子がほっとかないよ

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