第3話

#2
347
2021/08/10 07:16
彼女、あなたちゃんと初めて話したのが、
確か入学式のころ。












俺は、初めての広い学校で、教室が分からず、
まわりをウロウロしていた。







するとその時たまたま教室を教えてくれたのが、

あなたちゃんだったんだ。



しかも偶然、
同じクラス、隣の席で…………



出席番号が近かったり、




同じ班だったり、










結構関わりが多かったなぁ。
















そう思い出している時、



後ろから肩をつんつんされて

振り向いたら、



あなたちゃんがにこにこしていた。
竈門炭治郎
竈門炭治郎
っ、あなたの名字さ……!!///
あなた
あはは、引っかかったね〜
俺は未だ面と向かって、


名前で呼べない。
あなた
あれ?……竈門くん、顔真っ赤!
竈門炭治郎
竈門炭治郎
ご、ごめん
あなた
なんで謝るの?
私がイタズラしたんだから
竈門炭治郎
竈門炭治郎
……そっか
そうだった。





あなたちゃんはそんな人だったな。










いつも明るくて、クラスの真ん中にいて




誰かの為笑ってる。




























そう。













まんがのヒロインみたいに、な。


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