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第13話

また大樹の下で…
息を弾ませながら駆ける




速く、速く、速く、速く!
白を帯び始める視界に彼の姿を捉える
綺月 文香
優…希…!!
名前を呼べば驚いた様子を見せる彼
赤咲 優時
文香!?
ヤバ…

走ったからフラついて…
倒れ行く身体を恨めしく思う

けれども痛みが走る事は無く、変わりに温もりが私を包み込んだ
赤咲 優時
病み上がりに走る奴が居るか…
というか俺は優希じゃねぇよ。
間違えんな
綺月 文香
いや?優希は優希だよ
私の病気を知ってるのが何よりの証拠
綺月 文香
ありがとう…優希
2人の間を流れる風が沈黙を無くす
赤咲 優時
怒ってないのか…?
ずっと側で騙し続けて…
赤咲 優時
挙句、優希という存在を殺してお前を傷つけた
赤咲 優時
俺が否定されるのが怖くて…それだけの理由でやったんだぞ…?
恐る恐ると言った様子で言葉を発する彼
私は彼の肩に手を置いて、微笑む

そしてそのまま一歩近づき言った





綺月 文香
はぁ…あのね?優希
赤咲 優時
…文香?















綺月 文香
怒るに決まってるでしょ!?
赤咲 優時
痛!?!?
彼の頬を思いっきりビンタする
綺月 文香
何年探して、想い続けたと思ってんの!?
それなのにもう居ないって言われて…
それに雪も悲しんでたからね!
赤咲 優時
う…ごめん…
綺月 文香
だからさ…
綺月 文香
また“3人”で一緒に居るって約束しないと許さないから

その言葉を聞いて、彼の顔に笑顔が灯る
綺月 文香
…数年間ずっと、想ってました
大好きだよ、優希
赤咲 優時
俺も…大好きだよ、文香

数年間の想いは今結ばれて咲き誇る
あの日大樹の下で生まれた初恋の蕾から










𝑓𝑖𝑛


***








その後3人での合流時
如月 雪
優…!!
赤咲 優時
雪…心配かけてごめんな
こちらを見るなり駆け寄ってくる雪とその頭をポンポンする彼。
コイツら仲良いな
如月 雪
で、もうキスしたの?
笑顔で爆弾発言を投下して来ました
綺月 文香
な…///
赤咲 優時
おま…ッ、バカ//
如月 雪
あれれぇ〜??
お2人さんお顔が真っ赤ですよ〜
ここぞとばかりに揶揄ってくる雪
絶対悪意ある

狙いは優希に移ったのか彼の方に近づく
如月 雪
…え、待って。
優は照れてる関係無しに頬赤くない?
赤咲 優時
…どっかのお嬢様に叩かれた
よく見れば彼の頬は真っ赤に染まって居た
物理的に
如月 雪
文香やった…?
綺月 文香
……てへっ!
如月 雪
マジ…?
赤咲 優時
マジ
こうしてまたあの時の様に“楽しかったあの頃”に戻って行くのだった
また来年も再来年もこうやって3人で…