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第7話

親戚と彼の行方
綺月 文香
優時、起きてご飯できたよ
彼の身体を(結構荒々しく)揺さぶる
赤咲 優時
い゛って…!?
もうちょっと優しく起こせよ…
綺月 文香
今日は親戚の家行くでしょ?
だから早く準備してよ
渋々といった様子で席に着く彼

まあ叩き起こされて上機嫌な人間など居ないだろう
今日作った物は目玉焼きにスープ、トーストと言った簡易的な物だが箱入りのお嬢様がここまで出来たのだから褒めて欲しい
赤咲 優時
ん…美味い!
口に食べ物を入れた瞬間笑顔を咲かせる彼は子供っぽく思わず吹き出してしまう
綺月 文香
ふふっ
赤咲 優時
…んだよ
綺月 文香
いや〜??
どこか不服そうな様子を見せるも美味しそうに食事をする彼がとても微笑ましい
食事を済ませた私は早々と準備をして居た
恐らく親戚の家が最後の手がかり…
もし…何も分からなかったら…?
私はあの子を諦めるのだろうか…?


否、絶対に死ぬまで諦めない。
例え記憶が薄れて無くなったとしても私は想い続ける
私の初恋はまだ冷めていないのだから
ねえ…だからさ…
綺月 文香
お願いだから…合わせてよ…神様
こんな時だけ頼ってしまう自分に自己嫌悪陥る
赤咲 優時
……行くぞ
彼の手が頭に置かれる
その温かさを感じながら私たちは電車に乗るために朝の空気を胸いっぱいに取り込み進んで行った















***
赤咲 優時
ここが地図の場所だな
綺月 文香
ここに______くんの手がかりが…
インターホンを押すと数秒で返事が返ってくる
如月 桃華
は〜い。
あら、文香ちゃんお久しぶり!
扉が開きこちらに近づいてくる可愛らしい女性
「如月桃華」さん私の義姉に当たる人だ
黒い艶やかな髪を揺らしこちらに駆けてくる様子は可愛らしい
もう一度言う。可愛らしい
綺月 文香
桃華姉さん本当可愛いですよね
如月 桃華
も〜…もう可愛いって歳じゃないわよ!
冗談っぽく私の肩を叩く
あ…いい匂いする…
赤咲 優時
お前な…
私の意図を汲み取ってか、見事な呆れ顔をプレゼントされた
しょうがないだろう
如月 桃華
あら、優くんいらっしゃい
赤咲 優時
お邪魔します
綺月 文香
え…知り合いなの?
赤咲 優時
あ〜それは…
如月 雪
あ〜!!!
文香ちゃんに優じゃん!
僕の事覚えてる!?
彼の言葉を遮って階段から駆けてくる人物




あ〜…確か…







記憶を辿って思い出す







綺月 文香
雪…!
ごめん忘れてた
彼は私と初恋の人と一緒に遊んでた奴
可愛らしい見た目とは裏腹に割と腹黒なので要注意だ
赤咲 優時
雪、久しぶり
如月 雪
うん!前はよく一緒に遊んだよな〜
今度近い内に遊ぶか?
赤咲 優時
気が向けばな
どうやら2人は友人なようだ
思い出に浸っているところ悪いが本題に入らせてもらおう
綺月 文香
ねえ…
桃華姉さん、雪
真剣な声色で2人の名前を呼ぶとすぐにこちらを向いてくれる
綺月 文香
私が雪と一緒に遊んでいた男の子の居場所を教えて



如月 桃華
えっとね…文香ちゃん…
少し言いづらそうに俯く桃華さん
如月 雪
…姉さん。俺が言うよ
雪は私の手を取り真剣な顔で言った


















如月 雪
アイツは…優希は…優は…














      「もう居ないんだ…」

残酷な程その言葉は私の胸を心を…貫いて行った