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第6話

彼の動き
綺月 文香
眠れなかった…
最悪だ。私の快眠LIFEが最も簡単に削れてしまった
今の時刻は午前1時。
先程から寝ようと奮闘してこの時刻に至る
正直、辛い
ここ最近は眠る事が出来たのに…
気晴らしにテレビをつける
深夜だからあまり面白いのはやっていなさそうだが…
綺月 文香
LIVE中継…?
こんな時間に一体なんの…
「怪盗ラヴィアンが現れ今警察が追っております!」
綺月 文香
あ…ふ〜ん
「そして今回の手口はいつもと打って変わり姿を一切見せずに逃亡!前代未聞の光景です」
だって頑張ったもん
視界ちゃんと割り出してうまく抜けれるルート考えたり
なんてスリリングで面白いのかしら
ちゃんと私を使ってるって感じがするのって最高じゃない?
今この場では私は社長令嬢じゃなくて“綺月文香”として居れるのだから
いつか_____くんと会えた時にちゃんと文香として会えるように…
赤咲 優時
文香…?起きてたのか
綺月 文香
…眠れないの
赤咲 優時
体調は?
綺月 文香
大丈夫
綺月 文香
早く…_____くんに会いたいなぁって
赤咲 優時
…ッ!
そうか…
二人の間に沈黙が流れる

きっと疲れてしまったのだろう
隣に座った彼は規則正しい寝息を立てて眠ってしまった
ご飯でも作ろうかな
どうせ今日はもう眠れない…
重い体を動かしてキッチンへと向かって行った

***
赤咲 優時
寝たフリも楽じゃないな…
彼女が台所に行ったのを確認して起き上がる
やっぱり…会いたいんだな
もしも、文香の初恋の人が見つからなかったら俺たちは一緒にいる事が出来るのだろうか?
そんな卑怯な考えに苦笑する
赤咲 優時
ごめんな…文香
悪いが彼女には初恋の人は諦めてもらおう
そう考えとある人物に電話をかけた
この取引は終わらせよう
汚れ切った俺と眩しいほど綺麗な彼女は一緒にいちゃいけない
それにもう…タイムリミットだ
早く彼女の初恋に終止符を打とう


台所から香る焼き菓子の匂いが俺の胸を締め付けた
赤咲 優時
俺の初恋の人を取られたくないんでね…
そう言い訳をして罪悪感を流そうとする自分に嫌気がさす
さよなら俺の初恋の人綺月文香
今日で全部終わらせよう