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第1話

退屈な夜
華やかな衣装に身を纏い壇上へと上がる
綺月 文香
皆様、本日はお集まり頂きありがとうございます
今日は私の誕生日
私は世の中で言う社長令嬢だ
だから誕生日はこうして毎年豪華なパーティーが行われる

そして毎年、綺麗な宝石が飾られるのだ
毎年あると慣れるものね…

壇上でガチガチに緊張していた頃が懐かしい
壇上での挨拶を済ませると、会食が始まる
今年はビュッフェの様な形で行われるらしい
ジュースを飲みながら、挨拶を交わして行く
mob
お誕生日おめでとうございます
こちらお祝いの品です
綺月 文香
ご丁寧にありがとうございます
やはり誕生日を祝っていただくのは嬉しいですね
そんな社交辞令を交わすのだ
私にプレゼントを持って来てくれる人のほとんどは社会的地位が欲しい奴
この中で本当に祝いに来てくれる奴なんて…
綺月 文香
はぁ……
バレない様にそっとため息を溢す

夜風にあたりに行こうかな…
憂鬱な気持ちを紛らわせたくて外に出て行く



なんてつまらないなんだろう…
何も無い道をただ真っ直ぐ歩くだけ…
ふと、夜空を見上げた
満天の星空に、輝く満月






月光を浴びながら、一つため息を零した
綺月 文香
綺麗…だな…





















ラヴィアン
ため息なんてついて…美しいお顔が台無しですよ?お嬢さん…
そんな歯の浮く様なセリフを言いながら目の前にふわりと舞い降りる人影





マントは風で靡いて揺れ、仮面が月光を反射させる


背が高くスラッとした容姿は“美少年”と言う他ない
綺月 文香
誰…?
ラヴィアン
ラヴィアン…そういえば分かりますか?
  「ラヴィアン」
世界を駆ける宝石泥棒。
その歯の浮くような台詞と華麗なトリックで見るものを虜にしてしまうと言う泥棒だ



何故そんな人物が目の前に…?
綺月 文香
何しに来た?
思わずキツめの口調で威嚇する

相手は犯罪者だ。警戒しないわけがない
ラヴィアン
おやおや、口調が変わってますよ?
…ま、宝石を盗みに来ました
綺月 文香
そうか…じゃあ狙いはコレなのね?
自分の首にかかっている物を見せる
コバルトブルーの宝石が月を反射し紫に光った
世界でも指折りの宝石「月光の雫」

私が誕生日で貰った物だ
ラヴィアン
まさしく…!
渡して頂けますか?
紳士の様な立ち振る舞いで軽くお辞儀をする
綺月 文香
そうね…
私からしたらこんな物ただの石に過ぎないけれど…
少し表面を指でなぞって見せる。


その輝きにラヴィアンはうっとりとした表情を見せた




綺月 文香
貴方に渡す事は出来ないわ…
せっかく会えたのだから私から奪って見てよ!怪盗さん?
だって私は我儘なお嬢様…

全てを遊戯ゲームにしたいそんな娘よ
ラヴィアン
ほう…面白い
また別の晩にお伺いすると致しましょう
それでは文香令嬢





夜空へ飛び立つかの様に去って行く












ふふっ…


































しばらくは退屈しなさそうね

面白い遊戯ゲームを始めましょう

とある月夜
1人の少女は初めて年相応の好奇心に満ちた笑みを浮かべて居た


***
どうも作者です
このお話を読んでいただきありがとうございます
皆様に楽しんでいただける様努力致しますので、よろしくお願いします
それじゃあバイバイ!