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第5話

想い出の大樹
綺月 文香
はぁ…はぁ…
そりゃ現役の怪盗には追いつけないよね…
赤咲 優時
お疲れさん。此処を登れば到着だ
隣にいる優時は息を切らす様子もなく涼しげな顔で立っている
若干妬ましく思うも、次に見えて来た光景に息を呑んだ
綺月 文香
…綺麗
赤咲 優時
だな…
大樹は木陰を作りそこに透き通る陽光がキラキラと光っていた
現実離れした美しさにただただ私たちは魅入っていた
私は数年前ここで…あの子と…
いつかの想い出はきっともう薄れつつある
きっと今年で初恋の人の手がかりは全て忘れてしまうだろう
どちらにせよ今年で全て終わらせなければ
綺月 文香
確か…この辺
木の根元に近づく
赤咲 優時
良く覚えてるな
綺月 文香
大切な人との想い出の場所だから
根本を少し掘り始める
スコップを持ったのなんていつぶりだろうか?
こうしてみると子供の頃の記憶を遡っている様で面白い
しばらく掘っていると硬い物に当たる
綺月 文香
優時!これかも
中には鍵付きの小さな宝箱が一つあった
鍵がかかっていて開ける事は出来ないが、彼との思い出の品を見つけることができて心は満たされた
赤咲 優時
貸してみろ
私の手から宝箱を取り上げると鍵穴をいじり始める
赤咲 優時
…よし。
開いたぞ
綺月 文香
本当…!?
中には紙切れが一枚入っていた
所々は文字が滲んで読めないが、どうやらとある場所を示しているらしい
赤咲 優時
なんだこれ…?
綺月 文香
分かった…
綺月 文香
此処、私の親戚の家だ
良くその人の家で遊ばせて貰ったの
懐かしいな…
その人はすっごく優しくて一緒に遊んでくれたっけ
でも…結構遠いな…
赤咲 優時
明日…行くか
綺月 文香
いいの…?
てっきり行くのは来週あたりかと思っていた
赤咲 優時
今日の夜は俺はちょっくら盗みに入ってくるから明日の昼から行くぞ
綺月 文香
了解!
盗みの手伝いは出来ないが…私に出来ることは手伝わせてもらうよ…?
持ってきていたノートパソコンを開き彼が準備を終えるまで作業に没頭した
























赤咲 優時
文香…?文香!!
綺月 文香
うぇっ!?
いきなり名前を呼ばれ情けない声を出してしまう
後ろを見ると呆れ顔の優時がこちらを見ていた
赤咲 優時
さっきから呼んでんのに…
綺月 文香
あ、そうだ!
これどうぞ
赤咲 優時
コレは…!!
私が先程まで没頭して作っていたのは博物館館内の詳しい地図や割り振り警備体制などの資料だ
元々この美術館はクソオヤz…お父様が経営している所なのでこれくらい容易い
綺月 文香
頑張ってね?
赤咲 優時
こりゃ頑張るしかねぇな
笑いながら頭を撫でる彼
大丈夫?これ扱い犬じゃない…?
赤咲 優時
な訳ねぇだろ…
綺月 文香
あ、口に出てた系ですね()
ラヴィアン
それでは行ってきますね…?
お嬢さん…♪











いや、キャラ変わりすぎでしょ…
そんな思いと裏腹に少しだけときめいてしまっている自分がいた

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オリジナル新作12位ありがとうございます!