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第12話

目覚め
ずっと暗い場所にいた
上も下も右も左もわからない…
寂しくて、怖くて…夢なら覚めてくれと願う程
会いたいよ…優希…



















いきなり光が差し込み、眩しさに目を瞑る。
それと共に浮上していく意識


目が覚めれば泣きながらこちらを見る雪と桃華お姉さん
白い天井に少し硬い枕

病院だ
その答えが出るまで時間は掛からなかった
綺月 文香
なんで私生きて…
如月 雪
ラヴィアン…
優が全部用意してくれたんだ
綺月 文香
なんで…どうして優時が私の病気の事を知ってるの!?
嘘だ…隠したはず…
そもそも知ってるのはお父様と桃華さんと優希だけ…
それ以外は知らないはず…
雪は桃華さんから聞いたとして…何故先日出会ったばかりの彼が…?
理由は明白だった…


それがわかった瞬間小さく嗚咽を漏らす
なんで…気がつかなかったんだろう
今思えば共通点などたくさんあるではないか
気づかなかったのはきっと心のどこかで諦めていたから…?
だとしたら私は…なんて最低なのだろうか…
彼が生きているという甘い幻想を見ると同時に彼が生きている事を否定し続けた
私は…なんて愚かなんだ
綺月 文香
ぁ…あぁ…
独り絶望する私を雪は抱きしめる
その温かさは心地良いが私は雪の気持ちに応えることは出来ないんだ
私が言葉を発そうとするとそれより先に雪は言った
如月 雪
…分かってるよ
好きなんだよね?優の事
如月 雪
僕はね、文香に好かれる優に嫉妬して嫌いながら好いてたんだ
だからさ…また…3人で一緒にさ…
途切れ途切れに言葉を紡ぐ。
嗚呼なんて優しいんだろうか
1番辛いのは雪のはずなのに…
如月 雪
任せたよ…?文香
綺月 文香
うん…!絶対に優希を連れて戻ってくる
それを聞いてか彼は笑って「行ってらっしゃい」と言ってくれた
なんて強いんだろう
病院の静止の声を無視して“あの場所”へと走る
きっと彼なら彼処にいる…!
痛む足に鞭を打って一生懸命に走った


3人で遊んだ大樹の下へ…